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もちろん序章にはペンキ絵の産みの親、故・川越広四郎のペンキ絵の紹介から始まる。関東大震災後の宮造り銭湯の登場よりも少し前、大正元年にペンキ絵が始まったらしい。巻末にはすでに亡くなった絵師の作品も紹介されている。
たかがペンキ絵、されどペンキ絵。作品の寿命は確かに書き替えられるとなくなってしまうので短いかもしれない。しかし毎日通う人には立派に人生の一部に銭湯があり、ペンキ絵がある。寿命のある作品だから、現場の銭湯で見ることが大事(写真集ではあのでかいペンキ絵の迫力は伝わらない)。しかし後世に残しておかないともったいない文化でもある。ありがたがって写真集を見るのではなく、これを見て銭湯に足を運ぶきっかけにして欲しい。