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シアターサンモールはたぶん2回目か、かなり住宅街の中で少し道に迷う。キャパは300人くらいかな。ウヒョ、最前列ど真ん中の席って、嬉しいけどちょっと恥ずかしい:-) 早めに到着したら最初はご年配の観客が多かったが、若い観客も後からたくさんいらしてました。
ガテン系女子の役って、今までありそうであまりなかったなあ、真悠子ちゃんにはぴったりなのに(^_^)v と言うことで、運送屋さんと言う職業の物語。テレビだとここまでガチで仕事をテーマにしたストーリーはなかなかないので、職種は全然違うが考えさせられるものはたくさんありました。
前半、ケンカっ早い男臭い登場人物のキャラクターがいかにも世間的な運送業のイメージ。その中身を掘り下げながら話が進む。
とにかくみんな必死で生きてる。いろんなものを背負いながら生きてる。スマートな生き方とは無縁だけど、その生き様そのものがカッコイイ。いや、背負っているものがあり、そのために必死になれば誰だってカッコイイ。たくましくならなきゃ。そんなシンプルなメッセージに姿勢を正される。プロ野球選手への夢半ばで挫折してこの仕事についたとか、8人の子どもがいるとか、親と死別して暮らしているとか、そういう人たちの生き様がまぶしい。飾りも何もなく、リアルな働く人たちの姿。
もちろん真悠子ちゃん演じる花田舞も例外ではない。年上後輩にアドバイスをする舞にたくましいなあ、と思っていたら、なんとシングルマザー、役どころとは言え、女優としてそういうポジションなんだあ、と感慨。で、小学生の娘の作文朗読に感極まる母親、そんな演技に泣かされるとは、開演前には全く思ってもいませんでした。あぁ、真悠子ちゃんも確実に女優としての成長をしてるんだなあ、まだアイドルだと思っていたら置いてきぼりを喰らうぞ、と更に襟を正してお芝居に見入るのでした。
たくましさの中で、時々見せる弱さ、運転手と言う現場では1人でも精神的に助け合える職場、不景気でしんどい時代にちょっとホッとできるドラマでした。いや、自分みたいなオヤジより、これから社会へ出ていくような若い人にこそ観て欲しいドラマですね。
終演後に真悠子ちゃんにご挨拶、舞台の感想を伝える。でも女優としての存在感を確立しているのに、アイドル時代の昔みたいにガッつくのはできないな。もちろん、これからもずっと応援することには変わりなし。と言うか、こちらが彼女に向かってエールを送る以上に、彼女からのエールをもらうために応援するのだ、と言う感じ。舞台を名残惜しく振り返りながら帰途へ。