DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

セックスワークから人権を考える

 立憲民主党からの公認候補者で、性風俗労働の経験のある要由紀子さんが話題になっている。性風俗出身の候補者は今までにもいたわけだが、芸能人タレント候補のような売名行為というより、SWASHと言うセックスワーカーの人権擁護団体の代表のような人が政治の表舞台に立とうとしているのが興味深い。以下はその彼女のインタビュー記事。 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96880 

 性風俗産業について語るのは難しい。性風俗を「卑しい職業」と見なすと、職業に貴賎がある、と言うことの裏返しになってしまうし、性風俗労働者の人権擁護を性風俗産業養護と取り違えられる綱渡りの議論になる。 

 ちょうど内田樹先生が(過去の寄稿のようだが)、性風俗産業に踏み込んだ記事を書かれていて、大変ためになった。 

http://blog.tatsuru.com/2022/07/01_0939.html 

 なるほど、問題の本質は家父長社会であって、性風俗労働者の「解放」の前に、実は「主婦の解放」が大変重要だ、と言う主張が述べられている。 

 僕自身、セクシータレント(AV女優やストリッパー)を何人か応援してきたし、普通に公共の電波で活躍するアイドルと分け隔てなく(と言うか、むしろ彼女たちの方がリアルミートの機会が多かったしw)推してきた。 

 語りにくい話題ではあるが(まあそれ以前に政治的話題が既に語りにくいと思っている方もたくさんいらっしゃると思うが、それを政治的に語ると言うのは、私でもなかなかアクロバティックな行為である)、要氏、内田先生の話はそれを少し下げてくれたように思う。

コメント一覧

deep acid
その一方で、自民党がとある集会で「LGBTQ+は依存症だ」などというとんでもなく差別的な小冊子を配ったらしい。これはもう、「性に関わる人権」が安全保障と並ぶ参院選の重要なイッシューであると確信する。
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