レイ、人々はやって来るよ。
みんなこのアイオワへ。
たぶん理由もわからずに 見えない糸に引かれて 大勢の人々が集まってくる。
入り口に立って、子供のように無邪気に昔を懐かしみ。
もちろん君らは笑顔で客を迎えるだろう。
観戦料は20ドル。
みんなためらいもせずに出すさ 金は持ってるんだ。
無いのは安らぎだ。
やがてスタンドに出てくるとみんなシャツの袖をまくり暑い午後が始まるんだ。
何と言ってもそこは最高の席だ。
ベースラインがすぐ近くに見える。
子供の頃、よくそこに座ってヒーローの名を叫んだもんだ。
試合を見ているとまるで魔法の水に浸っているような気持ちになる。
思い出が次々と押し寄せて そいつを払いのけるのにひと苦労だ。
人々はきっとやってくる。
長い年月、少しも変わらなかったのはこの野球だけだった。
アメリカはロードローラーのようにめまぐるしく、黒板のように様相を変える。
消してはまた描き。
だが、野球は人々と共にあった。
このグランドも このゲームも 我々の過去の一部だ。
かつての良き時代を思い起こさせ、甦らせてくれる。
ああ、人でいっぱいになるぞ。
必ずやってくるとも。
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