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総務省がIPアドレス枯渇問題への対応策としてIPV4からIPV6への移行案を提示

2008年03月30日 21時00分20秒 | インターネット
皆さんこんばんは。

 MSN産経ニュースによると、総務省の研究会にて現行のIPアドレスの規格である「IPV4」から「IPV6」への移行をスムーズに行うための最終報告案が明らかとなった模様です。


主な内容は下記の通りです。


事業者に対して今年中に対応計画を策定して公表するように求める

パソコンやOSについても対応計画に基づいた製品開発を求め、IPV6に対応している製品には認定シールなどで明示する

IPアドレスが枯渇すると予測されている2011年までを準備段階とし、2011年以降を初期段階・中期段階の3つに分けて導入する

孤立しないため、国際動向と整合性を図りながら計画を進めていく


 「IPV4」とは、0~255までの数字を「.」で4つに区切った形で表記する「インターネットプロトコル バージョン4」の事で、一般的には「IPアドレス」の名称で呼ばれており、このブログを読まれているパソコンや携帯電話等の通信機器でのデータ送受信の際にパソコンなどの情報機器を特定するための「住所」として世界中で利用されています。


普段我々が利用している「http://www.yahoo.co.jp」などのURL(アドレス)もDNSサーバという専用のコンピューターが文字で入力されたURLをIPアドレスに変換することで利用可能にしています。


 インターネットがこれほど世界中へ急速に普及することを想定していなかったため、「IPV4」では全てがインターネット接続に利用されているわけではありませんが、規格上割り当て可能な通信機器が42億9496万7296台までとなっており、諸説ありますが2011年にはIPアドレスの数が不足し、インターネットへの接続に支障が出る可能性がある「IPアドレス枯渇問題」に対処するために登場したのが「IPV6」なのです。


 「IPV6」とは「インターネットプロトコル バージョン6」のことで、利用可能な通信機器の数は340澗(3.4×10の38乗)とほぼ無限にあるため、「IPアドレス枯渇問題」は解決するのですが、最大の問題点として基本的に「IPV4」と「IPV6」の互換性が無く、徐々に入れ替える形で移行していくしかないため、今回総務省が移行案を作成するに至ったようです。


 個人的には今回の問題はインターネットへ接続している世界中の通信機器全てに対して行わなければならない事を考えると、携帯電話・パソコン・ルーターなどの操作や設定方法が異なる様々な通信機器を利用している一般の人に対し、どのような方法で解りやすく説明し導入を促すのかという点をよく考慮しないと、接続先で使われているコンピュータのIPアドレス方式がIPV6へ完全に移行した時点でIPV6形式へ変更していないことが原因で接続不能になる人が続出するなどの混乱を招く可能性が高いと思います。



関連リンク
インターネットのアドレスが枯渇する?IPV6への移行へ総務省案(MSN産経ニュース)

IPv4(ウィキペディア)

IPv6(ウィキペディア)

DNSサーバ(ウィキペディア)