■2012年10月24日、原子力規制委員会は 原発事故時の【放射性物質拡散シミュレーション】の結果を公表した。
事故発生から7日間の積算被ばく線量が、100ミリシーベルト(mSv)に達する要避難地域を表示している。
地形は考えず、風向きの統計から、汚染の方向と距離を表示している。
各周辺自治体の避難計画の参考にして欲しいとの意向だ。
■地形を考慮しない事や、事故当日の風向き次第の方向性に対する疑問・批判等が、聞かれる。
また規制庁は、これまで3度データに誤りがあったとして謝罪している。
しかし、論点とすべき所は、そんな所にあるのだろうか????????
そもそも、トンデモ高線量なのだっ!
信じられないほどの高線量であるが、決してデタラメでは無い。
よく、原発と原爆とは違うと言われるが、保持している核物質の量は、原発の方がはるかに多い。
100万kW級原発の原子炉で、ヒロシマ型原爆の軽く200倍以上の核物質を保持している。
更に、日本の原発はどれも、事故の際には原子炉の核物質を閉じ込める役割を持つ格納容器の外側、
フタもついていない燃料プールに、原子炉の3倍近くの核燃料を保持している。
シビア・アクシデントでは、これ等核物質が飛散する事を想定せねばならないのだ。
核物質の飛散は、フクシマ事故でも明らかなように、何も核爆発が起る必要は無い!
水素爆発や水蒸気爆発、たとえ一般火災、或いは建屋の倒壊等であっても、核物質が飛散するだけで、非常な惨事を引き起こす。
■発表された拡散シミュレーション結果(⇒拡散シミュレーションの試算結果 )に、線量・距離の両対数グラフがある。
高浜原発の公表資料を見てみよう。
全原発とも、100キロメートル(km)までのデータしか無いが、100km地点で、現行の避難基準・年20mSvを下回る原発は一箇所も無い!
対数グラフの縦軸・線量で、7日間10mSv-1mSv間は、10等分し下から
約10分の3の位置で2mSv、年換算104mSv
約10分の5の位置で3mSv、年換算156mSv
約10分の7の位置で5mSv、年換算260mSv
約10分の9の位置で8mSv、年換算416mSvになる。
100km地点での線量は、7日間1mSv、年換算52mSvのラインより、総て上にある。
■発表された避難距離が25kmを超える原発は、保有する核燃料の量が多い。
柏崎刈羽・福島第二・浜岡・大飯・高浜・玄海の6箇所の原発では、100km地点での線量は、年換算500mSv前後。
フクシマ原発事故収束の為に暫定的に引き上げられた原発作業員の年間被曝許容限度が年500mSVだ。
100km地点も避難しなければ充分危険だ!
■では、どこまで逃げたら、現行の年20mSv(これも、放射線管理区域並みの線量!)になるのか?
グラフの拡散濃度曲線がほぼ直線であるので、これを延長してみよう。
高浜の資料で延長する。
これは、以下で、均一拡散を想定した距離とほぼ同じになる!
※参照 ⇒ IAEA基準・7日間100mSv を 現行基準・年20mSvと比較する
つまり、拡散シミュレーションで29.7kmが避難の目安とされている汚染とは、現行避難基準・年20mSvでは、475km圏内が避難区域なのだ!
■これ程の広域避難を余儀なくされる避難計画を、原発近隣の市町村で立案できるのか?
立てた計画が、原発近隣町村で実施できるのか??
原発事故の影響の大きさを全く無視しなければ、『原発立地』などと言う幻想は成り立たない。
原発を有する限り、この小さな火山列島はその全域が『原発立地』なのだ。
もう一度、原発事故が起これば、日本人は日本列島上に逃げ場を失い、日本人が日本列島を諦めねばならなくなる。
■リスクは、そもそも、期待値の考え方であり、確率だけで論じる事は出来ない。
リスクは、必ず事象が発生した場合の損害の大きさを、発生確率に掛けねばならない。
発生確率がいかに小さくとも、発生時の損害が国土を失う様な、言わば無限大の損害である場合、リスクは、無限大に発散する。
こんなリスクは負えない。
事故発生から7日間の積算被ばく線量が、100ミリシーベルト(mSv)に達する要避難地域を表示している。
地形は考えず、風向きの統計から、汚染の方向と距離を表示している。
各周辺自治体の避難計画の参考にして欲しいとの意向だ。
■地形を考慮しない事や、事故当日の風向き次第の方向性に対する疑問・批判等が、聞かれる。
また規制庁は、これまで3度データに誤りがあったとして謝罪している。
しかし、論点とすべき所は、そんな所にあるのだろうか????????
そもそも、トンデモ高線量なのだっ!
信じられないほどの高線量であるが、決してデタラメでは無い。
よく、原発と原爆とは違うと言われるが、保持している核物質の量は、原発の方がはるかに多い。
100万kW級原発の原子炉で、ヒロシマ型原爆の軽く200倍以上の核物質を保持している。
更に、日本の原発はどれも、事故の際には原子炉の核物質を閉じ込める役割を持つ格納容器の外側、
フタもついていない燃料プールに、原子炉の3倍近くの核燃料を保持している。
シビア・アクシデントでは、これ等核物質が飛散する事を想定せねばならないのだ。
核物質の飛散は、フクシマ事故でも明らかなように、何も核爆発が起る必要は無い!
水素爆発や水蒸気爆発、たとえ一般火災、或いは建屋の倒壊等であっても、核物質が飛散するだけで、非常な惨事を引き起こす。
■発表された拡散シミュレーション結果(⇒拡散シミュレーションの試算結果 )に、線量・距離の両対数グラフがある。
高浜原発の公表資料を見てみよう。
全原発とも、100キロメートル(km)までのデータしか無いが、100km地点で、現行の避難基準・年20mSvを下回る原発は一箇所も無い!
対数グラフの縦軸・線量で、7日間10mSv-1mSv間は、10等分し下から
約10分の3の位置で2mSv、年換算104mSv
約10分の5の位置で3mSv、年換算156mSv
約10分の7の位置で5mSv、年換算260mSv
約10分の9の位置で8mSv、年換算416mSvになる。
100km地点での線量は、7日間1mSv、年換算52mSvのラインより、総て上にある。
■発表された避難距離が25kmを超える原発は、保有する核燃料の量が多い。
柏崎刈羽・福島第二・浜岡・大飯・高浜・玄海の6箇所の原発では、100km地点での線量は、年換算500mSv前後。
フクシマ原発事故収束の為に暫定的に引き上げられた原発作業員の年間被曝許容限度が年500mSVだ。
100km地点も避難しなければ充分危険だ!
■では、どこまで逃げたら、現行の年20mSv(これも、放射線管理区域並みの線量!)になるのか?
グラフの拡散濃度曲線がほぼ直線であるので、これを延長してみよう。
高浜の資料で延長する。
これは、以下で、均一拡散を想定した距離とほぼ同じになる!
※参照 ⇒ IAEA基準・7日間100mSv を 現行基準・年20mSvと比較する
つまり、拡散シミュレーションで29.7kmが避難の目安とされている汚染とは、現行避難基準・年20mSvでは、475km圏内が避難区域なのだ!
■これ程の広域避難を余儀なくされる避難計画を、原発近隣の市町村で立案できるのか?
立てた計画が、原発近隣町村で実施できるのか??
原発事故の影響の大きさを全く無視しなければ、『原発立地』などと言う幻想は成り立たない。
原発を有する限り、この小さな火山列島はその全域が『原発立地』なのだ。
もう一度、原発事故が起これば、日本人は日本列島上に逃げ場を失い、日本人が日本列島を諦めねばならなくなる。
■リスクは、そもそも、期待値の考え方であり、確率だけで論じる事は出来ない。
リスクは、必ず事象が発生した場合の損害の大きさを、発生確率に掛けねばならない。
発生確率がいかに小さくとも、発生時の損害が国土を失う様な、言わば無限大の損害である場合、リスクは、無限大に発散する。
こんなリスクは負えない。
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