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気ままな体験・鑑賞記録ブログ

ディア・ドクター

2009-07-12 13:52:07 | 映画:タ行
ディア・ドクター(2009)

メディア: 映画
上映時間: 127分
製作国: 日本
公開情報: 劇場公開(エンジンフィルム=アスミック・エース)
初公開年月: 2009/06/27
ジャンル: ドラマ

その嘘は、罪ですか。

(allcinema ONLINEより)

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7/1観賞。ファーストデーということで客席は満員!
さすが女性監督だけあってやわらかく、暖かい気持ちになれる作品でした。
西川美和さんの作品はいいよ~と耳にしていたのに納得。
未だに「ゆれる」を観ていないんですよね‥orz

ちょっとした間がなんとも言えない雰囲気がとても印象的でいい味


↓↓以下ネタバレ!!↓↓

この方がまさかのちょこっと出演!贅沢です(笑



正直医療モノは苦手だからどうしよう、と思っていたのですが
気胸のシーンくらいで大丈夫でした

とてもいいなと思ったのはちょっとしたみせ方。
電話の通話で伊野母のしゃべる内容は明かさず考えさせられたり、
ライトを照らして挨拶をしたり、
スカートに余裕があることにあせってかくし痩せたことを表現したり、
アイスが溶ける様子から不安な心情を表現したり‥
ちょっとした演出が本当に素晴らしい。
パッパと話が進むのではなく、ちゃんと観てる人に考える時間をくれる余裕があるような。
心地良い音楽とともに作品の世界を作り出していました。

でもその中で人間の本質を突っ込んだり。
あれほど崇拝していた医師が偽者をと知った後の住民の態度は、ね‥。
冒頭の生き返るおじいちゃん(深刻なのに笑わせてくれる演出はすごいw)も、
今の介護問題を思わせるような親族の反応があったり。
伊野は最後までつかまりませんが、「この嘘は罪なのか」と問いかけてきたんだと思います。
ラストの八千草さんの笑顔が答えかなとも考えたり。



やはり出演者が揃いに揃っていることがまたいい映画にしていました。
鶴瓶はバラエティのイメージがどうしても強かったのですが、意外!!
とっても自然で、時々見せる不安な面影とか本当上手かった。
余貴美子さんと香川さんはどこか気付いていそうな素振りも見せたり。
気胸の治療から戻ってきた時の二人の表情が印象的です。
笹野さんは相変わらず(笑)最近好きなんですよねぇ。
そして瑛太!!今時の若者がどんどん伊野と行動を共にし変化する、でも結局ラストはそっけなく村を後にする。
人間の二面性をよく語っていたんじゃないかなとも思うけど、失踪後彼が必死になって草むらを探す姿が本当の心情だったんじゃないかな。
伊野が嘘をついていたなんて嘘だ、そう信じたくて。

やっぱり邦画はミニシアター系に強い気がします。
もう一回観たいな。


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