自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

ライフカフェ第2班行ってきました。まずは心構えから。

2011-05-09 22:56:21 | 生き方

湯治場の湯守としてしっかり役目を果たしている大沼さん。
リボーンの価値観と相通ずるところが多く、ボランティアに行くときの
ココロとカラダを落ち着かせて、自分が何ができるか
何が求められているかを考えるひとときを持つための大事なサポーターでもある。

地大豆の畑には洒落たオブジェがあった。
あぜ道には樹齢300年とも言われる大杉もあり、
三陸の皆さんの湯治場として馴染みの深い土地が東鳴子温泉だ。


大女将は気品があり、厳しいかんじだが、
話し振りにはホットさせてくれる愛嬌があり、
この後、みんなの表情がにこやかになった。

東鳴子温泉と南三陸町を結んだライフカフェ

2011-05-01 14:45:21 | 生き方

南三陸町志津川中学校から呆然と眺める人たちがいた。
自分もその一人、石巻とはまた違った悲惨な風景だった。




メディアから衝撃的な映像として焼き付けられた病院跡。
ガレキの中を走り、桜並木の登りきると志津川高校の体育館が
見えてきた。コーディネーターの吉川さんとの待ち合わせ場所に
大沼旅館のマイクロバスと我が天ぷらバスはようやく到着。



これまでやってきた泥かき作業ボランティアチームとは別に、
被災者の皆さんの「息抜きのひとときを提供できないか・・」と
24名のメンバーでやってきた。20代から50代の東京周辺の普通の
社会人男女。でも 泥かきチームよりはるかに女性が多い。
前夜、大渋滞の東北道を11時間東鳴子温泉に着き、
5時前にに起きてライフカフェの準備をした。
野菜の入っていた絵柄の可愛い段ボール箱でチェアづくりも。



避難所の裏の運動場との間の隙間が
ライフカフェの場所となった。



オーガニックコーヒーやハーブティー、サバティー、
ヤマキ醸造から提供いただいたおからクッキーに
加えて参加者手作りのスウィーツがたくさん並んだ。
皆さんにはお好きなものを選んで 赤いテーブルクロスを
かけたちょっとガーデンカフェ風に誕生したライフカフェで
お好みのドリンクを楽しんでいただいた。
ボランティアチームメンバーがオーダーを取り、
席が空いていれば隣でお話もした。
いい天気だったし、皆さんの表情も少しずつ明るくなった・・・
ような気がした。バルーンアートに挑戦した子供たちの
破裂音がちょっとした爆竹のようで、いやな音のはずが
なぜか活気を表すような気もした。

昨日は月に一度の「福興市」開催ということで多くの方々が
会場のある志津川中学校に行ってしまっているらしい。
急遽、別チームを編成してそこへ出張。
佐藤町長はじめ多くの町民や石巻の市民も来ていて まさに
復興のための元気をつけるイベントだった。
ここでも多くの人々から声をかけられ メンバーは大忙し。







「サプライズゲストです!」とMCが紹介したら
お笑いのサンドイッチマン登場。そういえば 彼らは出身者だったかな。
ライフカフェ本店に戻ろうとしたら またまたゲストらしい
まだ内緒・・・といいながら 大勢がステージに集まってきた
エグザイルの4人らしい。子供たちも含めて目をきらきらさせて走っていった。
それぞれの立場で できること・・・ 我々は 後片付けをして
戻った。



「また来週来る?」と声をかけられて
我々の天ぷらバスを手を振って見送ってくれた皆さんの顔と
細い腕が目に浮かぶ。
避難所から出かけられない人たちもいる。
そんな人たち(少数でも)のためにもライフカフェは出かけて行く
意味がある。
天ぷらバスボランティアライフカフェチーム
みんな いい仕事をしたと思う。
今週も行きます!

天ぷらバスボランティアチーム泥かき隊24時間

2011-04-10 22:26:08 | 生き方
先遣隊から早や2週間、前夜の大きな余震の被害も伝えられる中、
安全確認に気を使いながらも、ボランティア活動の緊急性を再確認し
出発、予定通り、男性12名、女性9名合計21名が今回から機動性を期待して
稼動始めた天ぷらマイクロバスで石巻に向かった。


アースデイ東京、四万十塾などの長期滞在ボランティアメンバーと
合流し、たった1日のボランティアがはじまった。
今回がはじめてのメンバーも多く、やはり、日帰りの活動に負い目を
感じての自己紹介が多かったが、待っていてくれる人たちがいます!
短い時間だからこそ しっかり やろう!と始まった。



湊中学校は2週間前よりは少し、手が入ったように見えたが
初めて来たメンバーには言葉も出ない様子。
トイレ、廊下、教室、職員室、泥かきは限りなく続いた。
一人で泥かきしていた若い先生は我々の到着を喜んでくれた。





長期滞在のボランティアチームはもっと過酷な作業をしていた。
冷凍倉庫から津波で流されたものすごい量のイカが
民家を埋め尽くし、悪臭が漂う中で、イカの排出作業が続いた。
日帰りチームがやったら、帰京後、電車にも乗れないだろうと
いうことでお役ごめんにしてもらった。


職員室の泥もみんなだやれば このとおり。




帰りの車中は出発後、すぐ居眠り。みんな疲れた・・・
でも車中では災害の悲惨さの実感に押しつぶされそうになりながら
少しでも役に立ったかも?との共感をささやかに確認し、
我々は帰るところがあるからいいが、現地では・・・・
だからこそ、継続的な支援を約束しあって 新宿で解散した。
皆さん ご苦労様でした。

東京慰霊祭

2011-04-10 21:56:33 | 生き方
昨夜 石巻から天ぷらバスボランティアチームとして帰ってきたが祈らずにはいられなくなり、新宿経王寺での慰霊祭に参列した。田口ランディさんの朗読や奄美大島の祈りの歌声は心に響いた

天ぷらバスで石巻に行ってきました これからを考えるためにも・・・

2011-03-28 23:59:48 | 生き方
何かできることはないか・・・

アースデイ東京出展者説明会で緊急告知 被災地支援の呼びかけをしました

らでぃっしゅぼーやから野菜や果物の提供 

仮設本部のある東京タワーから出発





うちの奥さんも炊き出しリーダーとしてがんばっていました

新宿区の放置自転車を修理して被災者へ 燃料のいらない自転車は喜ばれました



天ぷらバスのバイオ燃料BDFは「いたるセンター」のトラックで運び、地元への燃料も提供させていただきました。


普通の人たちが何かをしたい 義援金だけでなく・・・
でも かえって迷惑をかけてしまうこともあるとは 過去の
災害でも聞いている
本当のことを知りたい 
メディアからだけではなく おばあちゃんから 友達から 
でも 来てほしい!という声を聞いた 
だから 仕事を休める週末だけで悪いな・・と思いつつ
行ってきた 
熱い炊き立てのご飯と 味噌汁 漬物に・・
たまごかけごはん 
オイシイと泣きながら食べてくれた人がたくさんいた。
思った以上に話をした
話をしてくれた 
くたびれて歩いていたら 「こんにちわ」と声をかけられた
自分たちでできることをやればいいと思う

今回の第1陣に参加した有志24名とサポーターの皆さんでも
これからを考えて 少しでも 早く 動きたいものです。
でも 何のためにやるかを見失わずに!


http://reborn-japan.com/

復興を願って!小さな自分のできること?

2011-03-22 05:47:10 | 生き方
眠れない夜をまた過ごした。
しかし、被災者のことを思うと胸が痛む。
現地で救援活動を続けていらっしゃる方々にも頭が下がる。

3月11日は都心の事務所に家族4人が集まって泊まった。
12階の部屋はテレビの液晶画面が壊れて、書類や小物が散乱していた。
でもそれだけで済んだ。しかし、一応社会人として独立した子どもたちも
集まった。こんなとき、家族は一緒にいなければならない!
・・・・といつも語っていたから

たまたま自分達は難を免れた、しかし、誰でも どこでも・・・
何が起こるかわからない
だから 精一杯生きるつもりで 会社を辞め 独立した。

あれから10年以上が過ぎ、多くの人々に支えられて
事業も軌道に乗った(はずだった)

今月、来月 こだわって準備してきたエコツアーやイベントが
ほとんど中止や取消となった。毎日、実りのない対応に追われている。

生きていられるだけでいい、今は最悪の状態にいる人たちの
ことを考えれば どんなことでも我慢できる(はず・・)

被災地へボランティアに行く、または後方支援をする人々の
メールが頻繁に飛び込んでくるが、気持ちはあっても、
気持ちだけで行くわけにはいかない。

小さな自分、小さな家族、小さな会社を守らなければならない。

環境保全やボランティア活動に熱心な会社からの 5月の
大きな仕事も取消。予算を被災地への義捐金に当てるという。
何ともいえない。人として納得するが、事業者として正直キビシイ。

旅行は形がないだけに、中止になれば 失ったものはないように
見えるが、形のないものをつくりあげ、参加者を募るための
労力はマス販売と比べると遥かに大きい・・・



さて愚痴、泣き言をこれだけ書けば 小さな自分でも居直れるかも。
ブログってのは そんなものだろう

小さな旅行会社が今 やれることは何?
エコツーリズムプロデューサーとして何ができる?

原発事故に憤りを感じているが
再生可能エネルギーとしてバイオ燃料で走る 天ぷらバスで
都市と農村交流や全国キャラバンをやってきたのは 我々だ。

須賀川、塩釜、仙台、葛巻、八戸 にも訪ねて
地元の皆さんとの交流もやってきた。

あのときツアーに参加した皆さんも心配しているだろう。

都市農村交流で首都圏のオーガニックな農家や里山を訪ねた
多くのエコツーリストの皆さんも心を痛めているだろう。
千葉神崎でのお蔵フェスタの中止で、天ぷらバス4台満員の
参加者の皆さんからはお見舞いと復興のボランティア作業の
申し出も届いている。

今、考えているのは 旅行会社だからできること。
環境を大事に考えているお客様を抱えているからこそ
やるべきことは、その思いに応えること。

長期や専門能力のボランティアが現地では求められるが、
「何かの役に立ちたい・・・」という普通の人々ができること。

今週末には天ぷらバスを動かそうかな。
東北までの交通費は実費程度 参加者に負担いただき
可能な方にはカンパをお願いし、足りない部分は
有限会社リボーンがまかなおう。
NPOエコツーリズム・ネットワーク・ジャパンの協力も。
アースデー、日本エコツーリズムセンター、NPOエコロジーオンライン
などの大きな動きにも連動しよう。

そして今週末、私は「ボランティア添乗員」として
働こう!

旅行業は夢を売る仕事。
悪夢を忘れて、新しい夢を見たい。見せてあげたい。