今回はプログラミングが必要な理由を社会的背景から綴っていきたいと思います。
「第四次産業革命」は、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)により、産業の形が大きく変革していくことを指します。
(内閣府 第4時産業革命のインパクトより)
現在ITとは全く関係ない業界でもテクノロジーが積極的に活用されています。
例えば、回転すしチェンではお皿に搭載されたICチップやビッグデータ解析などでネタを決定したり、廃棄を減らようにしています。
また、従業員に変わって受付をしてくれるロボットを使い効率を良くする努力をしています。
またホンダやトヨタとはじめ各自動車業界はAIによる自動運転車の開発を行っています。自動運転技術の開発は自動車業界にとどまらずGoogleやテスラ、Uberなど世界的なIT企業も行っています。
IT・テクノロジーは私たち生活に密接しており、今後ますます欠かせないものになるだろうと考えられてます。
プログラミング教育必修化の背景には、このような社会構造の変化に対応できる人材を育成すると言う目的もあります。
システムエンジニアはじめとするIT人材の不足問題が世界的にも大問題となっています。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、2020年に36.9万人、2030年には78.9万人のIT人材が不足すると予測されており現実問題としてIT人材の数が追いつかないと言う問題があるのです。
以前、NHK BS放送で我が国のIT技術者不足は深刻で人材確保に苦慮しており海外からの人材を確保しようとしても「日本と同じ仕事をする場合、海外では日本の2倍以上の給与を支払ってくれるので優秀な人材は海外に行ってしまう。」と言う内容が放送されました。
このような人材不足を補うため企業によっては何とか人材を確保するために「エンジニアスペシャリスト」などの新しい採用枠を用意し技術を持った学生に入社してもらおう人材確保に力を入れています。
それはそうですよね。
考えてみれば企業によって作業内容はそれぞれ違いますしシステムも全く違います。
例えば、ロボットを導入しようとしても販売されているロボットは基本的な動きだけがプログラミングされた状態で作られています。
納品されてもその企業にあった作業ができるようプログラミングし直さなければ使い物になりませんよね。
(当然高額な金額でロボットを作成販売している会社に企業に合ったプログラミングを頼むことになります)
このようにプログラミングできる人材が不足していることで国をあげて人材育成に力を入れているということです。
とは言え、プログラミングの「プ」の字もわからない子供たちにいきなり英文のコードやプログラミング言語を教えるというのは無理があります。
そこでまずはプログラミングで養える「論理的思考力」(物事を道筋立てて考える力)から始めましょう。ということで小学校でもプログラミングが導入され、全国でもプログラミング教室が増えています。
このように言うと「うちの子はプログラマーやSEにするわけじゃないから必要ないわ。」という保護者の方がいらっしゃいます。
論理的思考力はプログラマーやSEだけに必要な能力ではなく、これからの社会を生き抜くためには必要な能力と言えます。
何故なのかは次回にしますね。
※ あまり長いブログだと読んで頂けないので(笑)