BumB 新・大江戸探検倶楽部ガイド「神楽坂コース」

2008年08月21日 | 活動
定刻10時に東京メトロ東西線神楽坂駅に集合した児童は、4年生から6年生までの17名(男子6名、女子11名)。班分けはせずに「矢来能楽堂」に直行、子供達は早速楽屋で足袋に履き替え、能舞台に上がった。荘重な雰囲気の見事な舞台であった。

観世流能楽師 奥川恒治先生による、小学生向け「能楽入門講座」の始まりだ。先ずは“謡”「高砂や」を先生の指導に従って一通り謡い、次に扇子を持って「摺り足」のお稽古。キチッとした立ち姿で前に後ろに歩くのにも相当の修行が要る事を、客席から見学していて実感した。勿論、先生の見事な謡にも、その素晴らしさに感動した。先生は6歳から稽古を始められたそうだ。子供達には得がたい体験であったと思う。

能楽堂の前で4班に分け、いよいよ神楽坂ウォークの始まりだ。先ずは「矢来公園(大老酒井若狭守の小浜藩邸・杉田玄白の誕生地)」そして「漱石旧居跡」、「アユミ画廊」ではオーナーで建築家の鈴木さんに、子供達に戦後の神楽坂のお話・建物のお話などを披露して頂きました。次に「赤城神社」「御殿坂」を経由して「筑土八幡」へ。ここで“神楽坂の語り部”水野さんの登場。子供達に八幡様とその周辺のお話をして頂いた。




それから「兵庫横丁」「毘沙門天」「大手門通り」「小栗横丁」と歩き、1時過ぎに昼食会場の「鳥茶屋別邸」に到着した。用意された“親子丼”は子供達に大好評であった。

お昼を済ませウォーク再開。「見番」「本多横丁」「かくれんぼ横丁」「軽子坂」「牛込御門」と廻りウォーク終了。

東西線を利用して、新木場の BumB本部に到着したのは3時過ぎ。子供達は各斑に分かれ地図を見ながら実際に歩いたコースの書き入れに着手。我々ガイドはそのお手伝いをして全ての任務を完了し、BunB本部を辞したのは丁度4時だった。


3人の子供に「今日一番印象に残ったのは何?」尋ねたら、期せずして3人共「三年坂の話」と言っていた。小学生には最も分かりやすい話だったのだろうと思った。

この後子供達は、夜の「投扇興」、翌日は自分の歩いた「神楽坂の大地図作り」、夏休みの楽しい思い出になってくれれば何よりだ。

当日のガイド担当は、小穴さん・山口さん・市村さん、そして吉田でした。