ほうれん草のケーキ

ほうれん草が1束あったので、
おやつにほうれん草のケーキを作ることにしました。

かぼちゃのサラダをお昼に母に出して
まだ残りのかぼちゃがあったので、
それも混ぜて。

かぼちゃは少量なので
ほぼ緑色ですけど…

焼きあがって
母の前にケーキが乗ったお皿を置きながら、

「Aさん、ほうれん草のケーキ好きだったよね」
と思い出話しを始めた私に

母が
「Aさんの夢を見たよ」と。

夜中にその人の夢を見たのだと、
途中涙ぐみ、言葉を詰まらせながら
話してくれました。


Aさんは私の同級生のお母さんで、
毎週木曜日にうちに遊びに来てくださっていた方。

うちの母も楽しみにしていたのを
覚えています。

もう何年も前に他界されました。


そのAさんが
私が作るほうれん草のケーキを美味しいと


でも結婚してからは
創ることもなくなってしまって。

元々お菓子づくりもそんな上手くなしい 😅


母はおやつを食べたあと、
Aさんを知るご近所さんに電話をして、
夢のこと、自分の近況などを話していました。


私は10代の頃
何というか、
精神的に疲れた時期があって

自分でも理解できないようなことが
身の上に起きているのに、
説明などできるはずもなく

両親も戸惑うなか、

ただ、
「きっと神経が疲れてるんだよ」と、

看護師さんだったこともあり
そのAさんは言ってくれて。

すっと心を手のひらで
すくわれたように、気持ちがとても楽になったことを覚えています。

今までも折にふれ思い出し、
感謝してきました。

当時は
先輩が心配して電話をくれたり
友だちが訪ねてきてくれたり

でも期待に応えられない私が自分に投げかけるのは、
なぜ？の疑問符ばかり。


ひとつひとつ分析しても、
自分がそんな状態になる要素が見つからず
ただただ自分を責めて暮らす日々でした。


そんなちょっと苦い思い出と共にある
ほうれん草のケーキ。

当時は得意ではなかった味も
今では美味しいと感じる年齢になりました。

Aさんも天国で喜んでくださっているかも
しれませんね。

改めて
お礼を言いたいです。

｡+ﾟ(*´∀︎`*)ﾟ+｡｡*ﾟﾟ ありがとうございました。