現在、全国の小学校、中学校、高校、そして一般の方々に「命の授業」の講演活動をされている腰塚勇人さん。
講演では自らの経験を元に、「命の尊さ」「生きていることの素晴らしさ」「その人自身の大切さ」、そして「ドリームメーカー」という言葉を広く伝えようと熱く人々に語りかけています。
あなたにとっての
ドリームメーカーとは?
私は現在、自分の身に実際に起こった体験を「命の授業」として全国で講演活動を行っています。2年間で250回の講演を超え、10万人以上の方にお話を聴いてもらいました。
講演の中で、私は「あなたにとってドリームメーカーとはどんな人ですか?」と聞きます。
すると子どもたちは言葉の響きから自分たちで考えて「尊敬する人」などいろいろと想像します。
それは人によってさまざまですが、「私のドリームメーカーはお父さん、お母さん」という子どももいるんですよ。この言葉はこの時代に必要な言葉なのかもしれません
「命の授業」講演家の腰塚勇人さんのお話。
中学校で体育の先生をされていた腰塚さんは、スキーの練習で首の骨を折る大怪我をされ、お医者さまから「たぶん、一生寝たきりか、車椅子の生活になるでしょう」と言われました。
腰塚さんは、怪我をされるまでは「常勝」が信条で、人に負けない生き方をずっと貫いてこられました。
だから、「助けて」とは口が裂けても言えない…
それなのに、怪我ですべて人の手を借りなければならなくなり、苦しくて苦しくて絶望感がいっぱいで…舌を噛んで死のうとしたんだそうです。
結局死にきれず…
あるとき、看護婦さんが「腰塚さん、寝ないと体がもちませんよ。睡眠剤が必要だったら言ってね」と声を掛けてくれたそうです。
その時、腰塚さんは「お前に俺の気持ちが分かってたまるか」という思いで無意識に睨みつけてしまった…
看護婦さんは「腰塚さんごめんね。私、腰塚さんの気持ちを何も考えずに、ただ自分の思ったことを言ったよね。
でも腰塚さんには本当に少しでもよくなってもらいたいと思っているから…なんでもいいから言ってほしいです。
「お願いだから何かさせてください」と泣きながら言ったそうです。
看護婦さんが去ったあと、「自分の気持ちをわかろうとしてくれている、この人にだったら助けてって、言えるかもしれない」と思えた…
それまで、周りから「頑張れ」って励まされて、「もう十分頑張っている、もうこれ以上頑張れない…」という状態だったので救われたと。
(それ以来、「人の放つ一言が人生をどうにでも変えてしまう、だから、言葉を丁寧に使おう」と腰塚さんは思っているそうです。)
そして、腰塚さんは決意します。
手足は動かないけれど、顔は動く。
だから笑顔でいよう。
口も動く。
だから出来る限り「ありがとう」って言おう。
心も使える。
だから周りの人が、今日一日元気に、笑顔で過ごせますようにと願おう。
そう決意されました。
そこから色々なものが変わっていきます。
いつも笑って、感謝して、周りの幸せを願っていたら、小さな幸せに気づけるようになっていったといいます。
そんなとき、リハビリの先生から「大きくても小さくてもいいから夢をもってもらいたい」と言われ、腰塚さんは、「当時受け持っていた2年生のクラスの生徒たちを今度3年生になって担任したい」という夢を持ちます。
その思いをを教頭先生、学年主任の先生に打ち明けました。
多分無理だろう…と思っていたけれど…実現しました。
学年主任の先生から「あなたは見える目があるし、聞こえる耳もあるし、しゃべれる口もある。
だったら車椅子でもいいからこの子たちの卒業式に出席して名前を読んであげられるようにしてね。
それが担任としてたった一つの仕事になってもいいから、このクラスを担任しなさい」と言われたそうです。
周りは大反対だったそうですが、学年主任の先生は「復帰するまで代わりにクラス担任をする」と言ってくれ、教頭先生は「自分が責任を取るから」と他の管理職やPTA、教育委員会に何度も頭を下げてくださった。
待ってくれる人がいると、ものすごい力が湧いてきて、辛いリハビリにも耐えられ…
毎朝奥様に手伝ってもらって名簿を読み上げる練習をしていたら、事故から約4か月後の6月に自分の足で退院することができ、7月に学校に復帰したそうです。
ドクターから、「首の骨を折ってここまで回復した人は、今まで治療した中で腰塚さんだけだ」と言われたと言います。
そして、「五つの誓い」を立てます。
口は人を励ます言葉や感謝の
言葉を言うために使おう
耳は人の言葉を最後まで聴いて
あげるために使おう
目は人の良いところを見るため
に使おう
手足は人を助けるために使おう
心は人の痛みがわかるために使おう
と…。
腰塚さんは、その後、恩師から小学校で講演を依頼されたことをきっかけに現在は『命の授業』という講演を全国でされています。
『アンビリバボー』
「生き方の変革」から奇跡の社会復帰…
自殺まで考えた苦悩の日々を乗り越えて立てた誓い…
学ばせて頂くことが多いですね。
そこから色々なものが変わっていったって!
いつも笑って、感謝して、周りの幸せを願っていたら、小さな幸せに気づけるようになっていったといいます。
又、リハビリの先生から「大きくても小さくてもいいから夢をもってもらいたい」と言われ、 夢を持つことで、辛いリハビリにも耐えられという。
人は自分の気持ち次第で、大きく変われるものなんですネ!!
腰塚さんが、教員としてそれまで頑張って来られたことが 学年主任の先生や教頭先生を動かしたんでしょうね…
医師は、命を食い止めて、患者に生きれる
状態までにする事はできます。
その救われた命を、前向きに生きるのは
患者さんである。
医師もこの五つの誓いの言葉を持つことで本当の患者さんの命を助けるお手伝いが出来るのでは。
医師の力と患者さんの力が人生を変えて行くのだと改めて感じました。
私もその一人です。
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