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幸福実現党
江夏正敏の闘魂メルマガ vol.19
2014年07月01日発行
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江夏正敏 幸福実現党
政務調査会長のオフィシャルブログより
http://enatsu-masatoshi.com/
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1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「わかりやすい年金の話(4)積立方式から賦課方式への歴史。政府による振り込め詐欺」
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今回も細かいところにはこだわらず、ざっくりと話を進めていきます。
●公的年金誕生の経緯。
公的年金は、税金ではもうこれ以上取れないために考え出された制度と言ってよいでしょう。
政府は労働者年金保険法を1942年に施行しました。
導入の際、支払いは数十年先ということで、当面の戦費調達を目的として、日本の国民皆年金制度がはじまったのです。
当時の厚生省の花澤年金課長は「この法律ができる時、考えたのは、この膨大な資金の運用」
「年金を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまっても構わない」と語っていました。
つまり「次の世代が払えばいい」ということで、「現に入ってきたお金を使ってしまってもよい」という発想が当初からあったということです。
それは、公的年金を「税金」と認識していたことを意味しています。
もっとはっきり言えば、公的年金制度は、役人が考え出した一種の税金制度です。
もともと国民の老後を養うつもりなどなく、税収の不足を補うつもりでつくったのです。
●積立方式から賦課方式へ。
このような意図が当初からありましたが、制度としては「積立方式」として始まりました。
積立方式とは「若い頃に保険料として積み立てたお金を原資として、老後に年金が受け取れる」というものです。
しかしながら、紆余曲折を経て、日本の公的年金は「賦課方式」に変貌しました。
賦課方式とは「現役世代の払った保険料を、その時の高齢世代の年金に充てる」というものです。
つまり「現役世代が支払った保険料は、国に蓄えられることなく、その瞬間に高齢者の年金支払いに充てられる」という自転車操業の仕組みになっているのです。
税金のつもりで公的年金の保険料を徴収していたのですから、積立など、すぐに絵に描いた餅になります。
本来、積み立てておくべき年金原資を、いろいろなものに使ってしまったら、
入ってきた現役世代の年金保険料を、すぐに年金支払いに充てざるを得なくなるのは、自明の理です。
ですから、公的年金制度をつくったときの政府の発想を鑑みれば、賦課方式の自転車操業になるのは予想されたし、必然だったと言えます。
●公的年金の積立金の行方。
では、年金の積立金は何に使われたのか。それは、財政投融資として、道路や橋などの様々な建物の費用に充てられました。
本来、融資なので戻ってこなければなりませんが、その多くが「不良債権化」し、食いつぶされてしまいました。
また、厚生労働省や旧社会保険庁が、天下り先の特殊法人や公益法人を通じて浪費した人件費やプロジェクト。
旧社会保険庁自体が行った福利厚生費への流用、グリーンピアやサンピアといった巨大保養施設の建設費等があります。
一番大きいのが歴代の自民党政権が人気取りのために、当時の高齢者たちに行った年金の大盤振る舞いです。
特に1970年代前半に始まった田中角栄氏による大盤振る舞いは大規模で、1973年を福祉元年と位置づけ、社会保障の安易なバラマキ政治が行われました。
年金の積立金は賦課方式になってしまえば、「宙に浮いた資金」となり、これは政治家や官僚にとってたいへん魅力です。
政治家はそれを元手に、人気取りのための大盤振る舞いを始めますし、官僚たちは、この積立金で、寄生する天下り特殊法人をたくさん作ったりします。
しかし、積立金は、税収と異なり「国民に帰属する財産」ですから、政治家や官僚がこれを勝手に使うことは犯罪に等しい行為です。
●政府による犯罪。
国民は一定の年齢に達したら、きちんと年金の給付をもらえると思って、まじめに保険料を払い積み立てているつもりでした。
ところが、政府は「税金の足りない分を年金保険料で穴埋めたり、必要以上に大盤振る舞いの無駄遣いをしていた」のです。
これは国民の側の問題ではありません。その当時の政権が責任を持たなければならないのです。
客観的に言えば「国民が将来、もらえるものと思って積み立ててきた年金保険料を、税収の不足分を補うための税金だと思って使っていた」ということであれば、
詐欺罪の疑いがあります。
そうではなく「年金として給付する気はあったが、他の用途で使ってしまい、なくなってしまった。税収が減ったので、ついで出来心で使ってしまった。
そのうちどうにかなるかと思った。自分が定年退官したら責任は問われないので、次の代に任せようと思い、使ってしまった」ということであれば、
横領罪の可能性があります。
民間であれば、犯罪で逮捕されるのに、政府がやれば許されるとは、どういうことでしょうか。
●国民を騙す政府の不誠実。
このように、公的年金制度をつくり、国民から年金の保険料を取った時に、すでに政府による「騙し」がありました。
政府の考えでは、これは「税金」だったのです。
入っただけ使ったのですから、明らかにそうです。国民は「老後にもらえるはずだ」と思って払っていたのに、政府は年金を税金がわりに使っていた。
これが一回目の「騙し」です。
そして「年金制度が崩壊したら老後が大変でしょう。だから、増税をかけて、老後が安心できる社会をつくります」と言って、
消費税増税で二回目の「騙し」に入っています。
二回も「騙す」というのは、ひどい話です。
振り込め詐欺と同じようなことを政府が行っているのです。
●まとめ。
もう一度、まとめると、国民から年金の積立金と称して集めたものを、現実には、国民が老後に年金として受け取る前に、
政府が「税金」と思って、かなりの部分を使ってしまいました。
そして、その穴埋めをするために、この4月に消費税増税を実行し、さらに税率を10%に上げようとしています。
このような欺瞞を、はっきりと国民の前で明らかにし、謝るべきです。
年金問題を起こした人たちが、きちんと責任を取らなければなりません。
今回は、年金の歴史を振り返り、問題点を指摘しました。
いずれにせよ、基本的に「年金はもらえないものだ」と思って、自己防衛の考え方を組み立てておいたほうがよいでしょう。
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2、編集後記
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ユネスコの世界記憶遺産に、中国が「南京大虐殺」と「従軍慰安婦」を登録申請しました。
両方とも嘘八百の虚構です。
このような暴挙を日本として許してはなりません。
もし、万が一にもユネスコに登録されてしまったら、世界の歴史教科書に、日本を貶める虚構が記載され、
日本は、とんでもない極悪非道の国家として、未来永劫、呪われるでしょう。
このような負の遺産を、子供や孫の時代に残してはなりません。
幸福実現党は、先陣を切って、この問題に取組んでまいります。
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◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
幸福実現党幹事長・総務会長を経て、現在、政務調査会長。
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◆ 発行元 ◆
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まぁ、実際に使ったしね。
ただ、ねずみ講のような制度を考えたのは、この延長線上にあるのか、知りたいですね。