生き残った家族も、そうでなければ、この世で生きていく
希望を持てないですね。
こうした話を堂々とできない世の中の方が異常だと
言わざるをえません。
霊、時には癒やしに 男性、被災地で幽霊話取材
河北新報 1月4日(日)10時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150104-00000011-khks-ent&p=1
東日本大震災の被災地でジャーナリストの奥野修司さん(66)=東京都在住=が、犠牲者の霊を見た家族や知人から聞き取りを進めている。ともすれば非科学的と思われがちな面もある取材対象だが、根底には家族愛や死生観、心の癒やしにつながる深遠なテーマが潜む。(聞き手は南三陸支局・中島剛)
-幽霊の取材を始めたきっかけは。
「岡部医院(名取市)の看(み)取り医療の取材で『お迎え』の重要性に気付いた。いまわの際に、亡くなった両親や親類を見る人は死に方が穏やか。その延長線で霊を見た人が被災地に多いと聞いた。『うちの患者は2割くらい見ている』と言う医師もいた。もう特殊な現象ではないと感じた」
「幽霊がいるかいないかを議論すると泥沼に入る。その人が見たという事実だけを素直に受け止めようと考えた。犠牲者と残された人の物語を、幽霊を軸に書きたい」
-どんな話があったのか。
「例えば、最愛の夫を亡くした妻の話。自暴自棄に陥り、死にたいと思う毎日。車で自損の重傷事故を起こしたりもした。ある時、夫の霊に会う。見守られている感覚が芽生え、お父ちゃんと一緒に生きようと思い直した。私はとても感動した。他にも犠牲者の霊の存在を感じ、生きる勇気をもらう話が多かった」
-なぜ幽霊を見る遺族がいるのだろう。
「亡くなった家族への強い思いが霊を見させるのかもしれない。殴られたり怒鳴られたりした、憎悪の対象だった家族の霊を見たという話は聞かない」
「霊を見ないから亡くなった人との関係が弱いというわけでもない。見てもいいし、見なくてもいい。幽霊を見るのは人に備わった生理反応で自身を癒やしているのかもしれない。生きる力が弱まった時、助けてくれる存在なのかもしれない」
-幽霊については語りにくい雰囲気がある。
「お迎えもそうだが、科学的に証明できない体験はすぐに、せん妄とか幻覚とかで処理され、病気扱いされる。人間には科学で説明できない領域がたくさんある。幽霊がマイナスの作用をしない限り、分からないけれど、そういうものがあってもいいと受け止めることが大事ではないか」
「自由に語れる環境をつくりたい。他人と話し、納得してもらうことが癒やしにつながる。『昨日お父さんが来た』と話す遺族に、『良かったね』と言えば、それが精神的なケアになる」
-なぜ幽霊の取材に力を入れるのか。
「これまで否定されてきたこと、いかがわしいと切り捨てられてきたものを再評価したい気持ちが、私の仕事の根本にある。新しい価値観を見つけることで、新しい世界が生まれる。社会の選択肢が多くなる」
「長年取り組んだ沖縄の取材でも、沖縄戦の直後、たくさんの幽霊話があったと聞いた。今後も何か大きな災いがあった時、霊を見る人間が増えるかもしれない。それがごく普通のことなんだと、認め会う社会の方が楽に生きられると思う」
[おくの・しゅうじ] 1948年大阪府生まれ。著書「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞。他に「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」「看取り先生の遺言」など。東日本大震災の被災児童を沖縄にホームステイさせるティーダキッズプロジェクトに取り組んだ。
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東日本大震災の被災地でジャーナリストの奥野修司さん(66)=東京都在住=が、犠牲者の霊を見た家族や知人から聞き取りを進めている。ともすれば非科学的と思われがちな面もある取材対象だが、根底には家族愛や死生観、心の癒やしにつながる深遠なテーマが潜む。(聞き手は南三陸支局・中島剛)
-幽霊の取材を始めたきっかけは。
「岡部医院(名取市)の看(み)取り医療の取材で『お迎え』の重要性に気付いた。いまわの際に、亡くなった両親や親類を見る人は死に方が穏やか。その延長線で霊を見た人が被災地に多いと聞いた。『うちの患者は2割くらい見ている』と言う医師もいた。もう特殊な現象ではないと感じた」
「幽霊がいるかいないかを議論すると泥沼に入る。その人が見たという事実だけを素直に受け止めようと考えた。犠牲者と残された人の物語を、幽霊を軸に書きたい」
-どんな話があったのか。
「例えば、最愛の夫を亡くした妻の話。自暴自棄に陥り、死にたいと思う毎日。車で自損の重傷事故を起こしたりもした。ある時、夫の霊に会う。見守られている感覚が芽生え、お父ちゃんと一緒に生きようと思い直した。私はとても感動した。他にも犠牲者の霊の存在を感じ、生きる勇気をもらう話が多かった」
-なぜ幽霊を見る遺族がいるのだろう。
「亡くなった家族への強い思いが霊を見させるのかもしれない。殴られたり怒鳴られたりした、憎悪の対象だった家族の霊を見たという話は聞かない」
「霊を見ないから亡くなった人との関係が弱いというわけでもない。見てもいいし、見なくてもいい。幽霊を見るのは人に備わった生理反応で自身を癒やしているのかもしれない。生きる力が弱まった時、助けてくれる存在なのかもしれない」
-幽霊については語りにくい雰囲気がある。
「お迎えもそうだが、科学的に証明できない体験はすぐに、せん妄とか幻覚とかで処理され、病気扱いされる。人間には科学で説明できない領域がたくさんある。幽霊がマイナスの作用をしない限り、分からないけれど、そういうものがあってもいいと受け止めることが大事ではないか」
「自由に語れる環境をつくりたい。他人と話し、納得してもらうことが癒やしにつながる。『昨日お父さんが来た』と話す遺族に、『良かったね』と言えば、それが精神的なケアになる」
-なぜ幽霊の取材に力を入れるのか。
「これまで否定されてきたこと、いかがわしいと切り捨てられてきたものを再評価したい気持ちが、私の仕事の根本にある。新しい価値観を見つけることで、新しい世界が生まれる。社会の選択肢が多くなる」
「長年取り組んだ沖縄の取材でも、沖縄戦の直後、たくさんの幽霊話があったと聞いた。今後も何か大きな災いがあった時、霊を見る人間が増えるかもしれない。それがごく普通のことなんだと、認め会う社会の方が楽に生きられると思う」
[おくの・しゅうじ] 1948年大阪府生まれ。著書「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞。他に「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」「看取り先生の遺言」など。東日本大震災の被災児童を沖縄にホームステイさせるティーダキッズプロジェクトに取り組んだ。
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