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トランプvs.「役立たず」の国際政治学 - 編集長コラム ザ・リバティWeb  日本もキッシンジャーの呪縛を解き、リーダー国家として立ち、「神の創造活動」を担いたいものだ

2018-01-31 22:53:55 | リバティウェブ

トランプ大統領が、神への信仰心、感謝の思いで政治に取り組んでいるが、本来の姿なのではないでしょうか

神国、日本も本来の心を取り戻し、信仰心に基づく政治をおこなっていかなければなりません。

日本は変わらなければ、中国に飲み込まれてしまうのです。

一人一人が危機意識を持って、日々行動しなければなりませんね。



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トランプvs.「役立たず」の国際政治学 - 編集長コラム

http://the-liberty.com/article.php?item_id=13914

2018年2月号記事

 

編集長コラム Monthly Column

 

トランプvs.「役立たず」の国際政治学

 

 アメリカのトランプ大統領が北朝鮮に対し軍事行動を起こすかどうか最終局面に入っている。

 日本にとって気になるのは、米中「太平洋共同体」を唱えるキッシンジャー元米国務長官が敷いた路線にトランプ氏が乗ったように見えることだ。同氏はトランプ氏と会談を重ねており、"知恵袋"となっている。

 キッシンジャー氏は「中国が北朝鮮に核開発を断念させれば、将来的に在韓米軍を撤退させる」と中国側に提案した、と報道された。中国軍が朝鮮半島に入って来ることを意味する。

 

 

キッシンジャーの呪縛

 キッシンジャー氏は国際政治学の大家で、国同士のバランス・オブ・パワー(勢力均衡)による安定が大事だというリアリズム(現実主義)の立場。

 中国の習近平国家主席は、何度も「米中は太平洋を分け合うべきだ」と唱えているが、この構想の言い出しっぺがキッシンジャー氏だ。日本に対しては「日本の軍国主義を封じるために日米同盟はある」という厳しい見方を持っている。

 北朝鮮の問題に対処する中で、いつの間にか「米中共同体」ができ上がりつつある。トランプ氏は、キッシンジャー氏の呪縛から逃れられるだろうか。

 

 

機能しない国際政治学

 キッシンジャー氏は「中国が米国との対立を求めることはない」と言いつつも、「中国は皇帝の力が及ぶ範囲に限りはないという考え方を基本としてきた」と指摘している(*1)。

 実際、現代の中国も南シナ海などで他国の国境を認めず、「中国が支配する領域は自国の国力に応じて伸び縮みする」というスタンスを貫いている。習近平氏は2017年10月の共産党大会で、「米国に並ぶ大国になる」という習近平思想を党規約に盛り込み、挑戦状をたたきつけた。

それでもキッシンジャー氏は「米中は平和的に共存できる」という楽観論に立つ。

「国民・領土・主権からなる近代国家の枠組みを認めない」ということでは、イスラム圏の過激派組織なども同様だ。近年では「イスラム国」が欧米の引いた国境に異議を申し立て、「世界統一」を目指すイスラム国家を建設しようとした。

 対中国もイスラム圏でも、キッシンジャー氏らのリアリズムの国際政治学はうまく機能していない。米国の外交・軍事はリアリズムと、その対極のリベラリズム(理想主義)の合体で動いているが、世界の不安定化は国際政治学の責任でもある。

(*1)キッシンジャー著『国際秩序』。

 

トランプ大統領は、国際政治学の大家キッシンジャー氏の呪縛から自由になれるか。

 

 

国際政治学のイノベーション

(1)「文明の挑戦と応戦」

 幸福の科学の大川隆法総裁は著書『国際政治学の現在(いま)』(*2)でこう指摘した。

このままでいくと、『文明の挑戦と応戦』で、日本は応戦できなかった文明として中国文明に呑み込まれていく可能性があるでしょう

この『中国』と『イスラム』の二大論点に対して答えられなかったら、国際政治学としては、『役に立たない学問』と言われてもしかたがないでしょう

「文明の挑戦と応戦」はイギリスの歴史学者トインビー(1889~1975年)が提示した考え方。「歴史は文明同士の挑戦と応戦によってつくられる」と主張し、各文明は宗教からつくり出されるとした。さらには「歴史は神の創造活動」とまで踏み込み、論争を呼んだ。

 国際政治学がイノベーションし、役に立つようになるためには、キッシンジャー氏が言う国同士のパワーのバランスを超え、「宗教文明の激突」という観点が必要ということになる。

 中国は無神論・唯物論という"宗教"を奉じる文明として台頭している。イスラム圏は欧米流の近代化に反発し、共存共栄できる土俵が見いだせない。文明論的観点から国際政治学の再構築が必要だ。

(*2)大川裕太氏との共著。

 

(2)多神教的な価値観

 アメリカの外交・軍事はリアリズムを底流に置く一方、「自由と民主主義を世界に広げる」というリベラリズム的な"ミッション"も追求し続けてきた。

 イスラム圏は「自由や民主主義」を認めない国が大半。9・11テロ以後のイラク戦争で同国を民主化しようとして失敗したのは、米国の独善的な"押しつけ"への抵抗が大きいためだ。

 リベラリズムの国際政治学には、米国が他者の多様性を認めるようなイノベーションが要る。

 トインビーは、「人間が『唯一のまことの神』に近づく道が一つということはありえない」(*3)として、高等宗教それぞれから「至高神」的なものにたどり着けると語っていた。

 アメリカの"押しつけ"は「キリスト教以外は悪魔の信仰」と考える排他性からくる。トインビーは、インドのような多神教的な価値観に未来の可能性を感じていたという。

 大川総裁は『愛、自信、そして勇気』(*4)でこう述べた。

神と言われてもいいような高級霊は、実は大勢います。もちろん、上の世界に行くほど数は少なくなっていき、最も尊い霊的存在として『至高神』がいるのです。これが真相です

 この信仰観の下に文明の共存共栄が可能となり、イスラム圏との融和の道筋が開けてくる。

(*3)トインビー著『歴史の研究』。
(*4)宗教法人幸福の科学刊。

 

以下、詳細は本サイトでご覧ください。

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