B2戦略爆撃機、グアムで展開へ=北朝鮮核実験けん制か―米軍
時事通信 1月29日(火)5時57分配信
米空軍が、近くB2戦略爆撃機を、グアムを拠点に展開させることが29日、分かった。在日米軍筋が明らかにした。B2はレーダーに探知されにくいステルス機で、核爆弾も搭載可能。米軍の核戦力の一翼をなしており、抑止力を顕示することで、3回目の核実験実施を予告した北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000019-jij-int
B-2はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機である。開発はノースロップ・グラマン社が担当した。水平尾翼および垂直尾翼がない全翼機と言う特徴的な形をしており、愛称はスピリット(Spirit、魂、精神の意)。
この機は同重量の金と同価値[1]といわれるほど非常に高価で、少数しか生産されていない。B-2は1機ごとに「Spirit of ~(大半は米国の州の名)」のパーソナルネームが与えられている。
爆撃 [編集]B-2では、搭載する航法コンピュータに備わる敵の軍事地理に関する情報を利用することにより、最も安全な飛行ルートを設定可能である。また、標的から半径8マイル(約13km)以内にまで到達できれば、250-5000lbsのGPS/INS誘導のJDAM(Joint Direct Attack Munition)によりピンポイントで目標を破壊することも可能である。JDAMの高空からの滑空距離は27km程度である。この爆弾は、B-2上に搭載されたSBRA(Smart Bomb Rack Assembly)上で再プログラム可能であり、天候やターゲットの変更などに応じて臨機応変に対応できる。B-2には通常16発の2000lbs爆弾が搭載される。他にも、AGM158巡航ミサイル(JASSM)や5000lbs(約2.8t)のEGBU-28 バンカーバスターを最大8発、B-61-11貫通型核爆弾なら最大16発搭載することができる。今後、SDB小直径誘導爆弾の運用能力付加が予定されている[5][4]。
なお、B-2は、上述したようにRCS(Radar Cross Section)が極小化されているものの、爆撃目標物のすぐ近くまで飛行し爆撃を行う作戦は、依然として非常な危険を伴うため避けられる場合が多い。至近距離からとなると敵レーダーに捉えられる可能性があるためである。
価格と製造数 [編集]B-2は1機20億ドル以上(1ドル100円として約2,000億円)という非常に高価な航空機であり、これは世界一値段が高い飛行機としてギネスブックにも登録されている。ちなみに、世界的に見ても巨大かつ高価なイージス艦のあたご型護衛艦は1隻あたり約1,453億円であり、B-2の高価さをうかがい知れる。
開発当初は132機の製造を予定していたが、取得費だけでなくステルス性確保のため、7年に一度コーティングを再塗装する必要があるなど維持費も高額であり、また冷戦終結もあって結局、試作機を含む全21機しか製作されていない。量産されれば単価を下げられるが、先進軍事技術が多数使用された特別の航空機であるために友好国への供与は2011年現在も行われていない。
維持費は殆どがその滑らかな機体を研くためのものである。F-117の開発責任者であるスカンクワークスのベン・リッチは費用対効果の観点からこの機体を酷評した(ただしF-117もレーダー波吸収用の特殊素材のコーティングのチェックのため、維持費が高額であるのは同様である)。
運用部隊情報 [編集]
離陸するB-2爆撃機B-2はステルス性の維持が最重要なため、かつては、湿度・気温などを完全にコントロールされているホワイトマン空軍基地の専用ハンガーにのみ駐留しており、ほかの基地に展開することは無かった。アフガニスタン空爆などの際もホワイトマン空軍基地から離陸し空中給油を繰り返して爆撃を行った。このため 1回の作戦行動にかかった時間が40時間を超える事態もあった。それ以降は、B-2用の簡易ハンガーが開発され、それを設置した基地から爆撃に発進することが可能となり、2003年のイラク戦争ではディエゴガルシア島からの爆撃を行った。現在グアム島のアンダーセン空軍基地にも派遣されている。設計開始時と異なり、担当ミッションは核攻撃ではなく通常爆弾(誘導爆弾)の投下が主任務である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/B-2_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
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