『上から下まで
真理を求める中国』
(その2)
(本稿は、2012年4月28日「中国伝道大会」(於YB渋谷精舎)における講話内容をベースにしてまとめられたものです。)
以上が民衆のホンネの方ですが、次に目を転じて、為政者、指導者層、そして、それらを取り巻く知識人・専門家層の方を見てみましょう。
このところの中国政府部内の権力闘争(薄キ来の失脚等)に、なかなか激しいものがあることは、皆様もマスコミ報道でご存じだと思います。
起きていることは、「経済重視派(胡錦濤(こきんとう)派)の、守旧派(軍事重視派、習近平派?)に対する巻き返し」のように見えますが、「コトはそう単純には進んでいない」ことは、横浜正心館での御法話を聴かれた方なら、お分かりだと思います。
「ヘラトリ」で度々指摘してきましたように、中国経済のバブルは、既に1年前に崩壊しており、これからその影響がジワリと出てきます。(既に失業者は一億人超。)
「どの道、経済ではうまくいかない」となれば、習近平派が、「軍事力で国の内外を一気に制圧にかかってくる」(政府内の反対派を一掃する)ことは、あり得ることであり、欧米のマスコミも、そこまでは十分には読み切れていません。
我々も、そこまでの不測の事態も想定の範囲に入れながら、なおかつ、光を広める(その形勢をも逆転していく)策を打っていく必要があります。
一般に英米のマスコミは、経済重視派(疑似改革派?)が好きなので、そちらの肩を持つ傾向があります。ですので、以下に述べることは、以上申し上げたことを前提とした上で聴いていただくと、よりトータルな理解が深まると思います。
一連の権力闘争の当事者達(胡錦濤vs.習近平)は、単なる権力争い(影響力を「残したい」vs.「一掃したい」)をしている意識しかないでしょう。しかし、ここ三カ月ほどの動きというのは、結果として、明らかに、
「国家主席就任後の習近平の力を制限する」
方向に、力が働いています。
失脚した重慶市の薄キ来は、あのまま共産党政治局最高幹部の常務委員(定員9名)に選出されていれば、「公安問題」担当となって、秘密警察よろしく政敵の悪事を暴き、習近平の番犬として「活躍」することが確実視されていました。
彼が失脚し、現在、同系列で公安担当の常務委員をしている周永康も、「胡錦濤の股(また)をくぐらされた」(読売新聞の報道に依る)ので、現在このポストは、「習近平派から胡錦濤派に移るのでは」と取り沙汰されており、
その有力候補として名前が挙げられているのが、西側メディア期待の星・広東省党書記の汪洋(日経新聞報道に依る)です。(この人は、中国で初めて完全自由選挙の村長選を、この3月に広東省内で実現させた人物です。)
もちろん、こうした動き自身が、軍の部隊と組んだ習近平によって制圧される可能性もあるわけで、予断は許しません。
(しかし、そこまで踏み切った場合には、習近平は西側諸国を全面的に敵に回すことになるので、大きな代償を払うことになるのも、また事実です。)
この権力闘争はまだまだ続いており、
「9~10月に予定されている党大会(習近平の主席就任)が、年末、場合によっては年明けまで伸びそう」
との報道も出始めている位なので、彼の国家主席就任自身は間違いないにしても、その権力構造がどうなるかについては、まだまだ不透明なところがあります。
いずれにせよ、「いま起きている事態が、結果として、どちらの方向にモノゴトを動かしているのか」という大局観は、これでお分かり頂けたと思います。
さらに、先日「ヘラトリ」にも書きましたけれども、
「中国政府の著名なブレーン(経済学者)が、朝日新聞の紙上で、"かなりストレートな中国政府批判"を展開」
していました。
この人は、さきほどの党政治局常務委員会(9名)に、何度も講師として呼ばれ、最高幹部にレクチャーをしてきた人です。
また、人民解放軍の幹部(将軍)で、子弟を英米に留学させている人の中で、
「私の代は仕方ないが、せめて、子供達の代には、自由な中国を味あわせてあげたい」
とオフレコ発言している幹部を、私は複数名知っています。
こういうのを見てくると、「独裁者が軍事力を背景に権力を掌握しようとしている」構図がある一方で、それを取り巻く人々の中に、
"このままではまずい"
という意識が渦巻いているのも、また事実です。
やはり、
経典の力は絶大!
以上見てくると、この国は、
「民衆(下)も指導者層(上)も、真理を求めている」
のが、良くお分かりいただけると思います。
特に、指導者層(政府の専門家、知識人含め)に主のメッセージが届くことは、この状況下ではとても重要になりますので、これについては、何か考えたいと思います。
それにしても大切なのは、経典(中国語、特に簡体字版)です。
民衆が、砂地に水が吸い込まれるように真理を求めているのは、さきほどのネット状況でお分かりになると思います。(多くのブロガーが、家庭問題の専門家だったり、カウンセラーだったりするのですね。)
また、
「先行きの見通しに関する情報(真理)を求めている指導者層・専門家・知識人等が、それこそ山のように居る」
感じも、お分かりいただけたと思います。
彼らは、上から下まで、主のメッセージを待っているのです。
中略
この光が、中国を変え、世界を変えていきます!
共に、力を合わせて、世界を変えていきましょう!!
本日は、本当にありがとうございました。」(了)
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