壊れそうで壊れない米朝合意ですが、なんとなくお互いの不満は聞こえてくるのですが
約束事も少しずつではありますが進んでいるような状況です。
やはり、これはトランプ大統領が金正恩と本当に合意したのではないかと見るべき
状況ですね。
マスコミ等は懐疑的な見方を続けていますが、この合意を歴史的な合意であると一番最初に
言及したのが金与正の守護霊霊言からでしたね。
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北朝鮮がミサイル発射場解体 米朝交渉は「囚人のジレンマ」を超えた!?
2018.07.25
ザ・リバティWeb
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14709
《本記事のポイント》
- 米朝の非核化交渉には悲観的な見方が多いが……
- 「囚人のジレンマ」を考えると、とっくに決裂していておかしくない
- 交渉は遅々たる歩みだが、評価できるかもしれない
米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」はこのほど、北朝鮮の衛星画像から、弾道ミサイルのエンジン開発のための実験場解体が始まった可能性を指摘した。
一進一退にも見える、米朝の非核化交渉。いったい、どのように見ればいいのだろうか。元航空自衛官であり、現在はハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)の未来創造学部で、軍事学や国際政治学を教える河田成治氏に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
米朝会談から1カ月以上が経ちますが、交渉の進捗に関しては悲観的な見方が多いです。
ポンペオ米国務長官が7日に訪朝した後も、北朝鮮側は「米国側の態度と立場は実に残念極まりない」「(非核化の)意思が揺らぎかねない」といった談話を発表するなど、反発を見せました。北朝鮮側の交渉代表も、非核化への具体的なロードマップも、未定のままです。
そんな中、トランプ米大統領はツイッターで「(非核化協議の)期限は設けない」と述べるなど、「アメリカが行き過ぎた譲歩をしている」ように映る局面もあります。
そうした状況に対して、「交渉は挫折している」という声が相次いでいます。
「囚人のジレンマ」とは?
しかし、「あながち状況は悪くないのではないか」という見方もできます。
というのも、この手の交渉には、「囚人のジレンマ」という力学が働き、とっくに決裂に向かっていてもおかしくないからです。
「囚人のジレンマ」とは、「お互いに本心が分からない者どうしが、協力しあうのは難しい」というジレンマのこと。
例えば、ある窃盗事件の容疑で、2人が捕まり、取調べを受けているとします。2人はそれぞれ別の部屋に入れられ、こう告げられます。
「お前が自白して、もう一人が黙秘すれば、釈放してやる(裏切ると得)」
「お前が黙秘して、もう一人が自白すれば、刑を重くする(裏切られると大損)」
もちろんこの場合、お互いを信じて協力し合い、2人とも黙秘するのが最善です。それは2人とも分かっています。
しかし、別室の相手の本心が分からなければ、「裏切られて大損するよりは、裏切って抜け駆けしたほうがいい」という心理が働く。そして結局、2人とも自白し、裏切りあってしまう可能性が高くなるのです(*)。
こうしたジレンマが、米朝交渉のような場合には働きやすいといわれています。上で言う「お互いに黙秘する」というのを、「アメリカは体制を保証し、北朝鮮は非核化を行う」に置き換えてみてください。
日米間のような親密な間柄ならまだしも、米朝間には長年の対立がある。政治体制も価値観も違う。本心が分からない、まさに別室の囚人どうしの関係なのです。
さらにアメリカにしてみれば、「六カ国協議など、過去に何回も裏切られた」という経験があります。「また裏切られるのではないか」と疑い深くなるのは当然です。
一方、北朝鮮も「アメリカは、リビアを非核化した後、結局、体制も崩壊させたではないか」という不信感を持っています。
そうした諸条件を見れば、米朝が信頼しあい、協力しあうことなど、絶望的にさえ見えるでしょう。何かの拍子で、互いに裏切りあう、つまり、「アメリカは圧力を強め、北は非核化を止める。そして、交渉は決裂する」という方向に、いつ向かってもおかしくないのです。
特に今回難しいのは、もし金正恩委員長にアメリカに協力する本心があっても、そのシグナルを送れないということ。北朝鮮が敗北したような形で非核化を進めれば、国内の軍部や保守派が黙っていません。クーデターの可能性さえあります。そのため金政権は、アメリカに対して反抗的な態度を取らざるを得ない。それはなおさら、米朝の裏切りあいの引き金になりかねないのです。
(*)「囚人のジレンマ」の説明は、感覚的に分かるようかなり単純化しているので、厳密に理解したい方は、別途書籍などを購入することをおすすめしたい。
以下、詳細は本サイトでご覧ください。
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14709
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