延命のために、政治をしているとは情けないですね。
志はないのでしょうか?
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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111004/stt11100407320002-n1.htm
論説副委員長・五十嵐徹 低姿勢より結果がすべて
2011.10.4 07:30
野田佳彦政権がスタートして1カ月が過ぎた。ねじれ国会を意識して、ひたすら低姿勢を貫く首相を見習ってか、発足時に懸念された閣僚の失言ドミノも、ひとまずは収まった気配である。
こんな程度で胸をなでおろさざるを得ないのも情けない話だが、国民が新内閣に期待するのはもちろん腰の低さではない。求められているのは、今なすべきことを早急かつ着実にやってくれる政治の強いリーダーシップと実行力である。 先月末の記者会見で首相自ら繰り返したように、まずは「震災からの一日も早い復旧・復興と円高デフレからの脱却」だ。中でも急がれるのが第3次補正予算の成立であるが、政府案すらまとまっていない。
野田首相の低姿勢については、開き直りが際立った前首相への反動もあり、ややもすれば「人柄のよさ」として評価する向きもある。だが、政治家の評価が人柄で決まるなら、これほど楽な仕事もなかろう。
「低姿勢」を売り物にした政権といえば、いわゆる「60年安保闘争」の余韻さめやらぬ昭和35年に発足した池田勇人内閣が思い浮かぶ。殺伐とした世情にあって、池田内閣がキャッチフレーズとしたのは「寛容と忍耐」。最大の公約は「所得倍増」であり、「私はウソは申しません」が流行語にもなった。
池田氏は、蔵相時代の「貧乏人は麦を食え」発言に見られるように、決して低姿勢の人ではなかったようである。だが、当時の高度経済成長にも助けられ、明確な政治公約の提示と実践が国民の心を捉えた。
野田首相は政権運営の理念に「中間層の厚みをもった国づくり」を掲げている。言いかえれば、極端な大金持ちもいない代わり、食うや食わずの貧乏所帯もない国を目指すということになろうが、そのためにまずなすべきは増税なのだろうか。
「野党の知恵をお借りして」というのでは、それこそ知恵がなさ過ぎる。このままでは国民の方が「寛容と忍耐」の限界を先に迎える。
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2011.10.4 07:30
野田佳彦政権がスタートして1カ月が過ぎた。ねじれ国会を意識して、ひたすら低姿勢を貫く首相を見習ってか、発足時に懸念された閣僚の失言ドミノも、ひとまずは収まった気配である。
こんな程度で胸をなでおろさざるを得ないのも情けない話だが、国民が新内閣に期待するのはもちろん腰の低さではない。求められているのは、今なすべきことを早急かつ着実にやってくれる政治の強いリーダーシップと実行力である。 先月末の記者会見で首相自ら繰り返したように、まずは「震災からの一日も早い復旧・復興と円高デフレからの脱却」だ。中でも急がれるのが第3次補正予算の成立であるが、政府案すらまとまっていない。
野田首相の低姿勢については、開き直りが際立った前首相への反動もあり、ややもすれば「人柄のよさ」として評価する向きもある。だが、政治家の評価が人柄で決まるなら、これほど楽な仕事もなかろう。
「低姿勢」を売り物にした政権といえば、いわゆる「60年安保闘争」の余韻さめやらぬ昭和35年に発足した池田勇人内閣が思い浮かぶ。殺伐とした世情にあって、池田内閣がキャッチフレーズとしたのは「寛容と忍耐」。最大の公約は「所得倍増」であり、「私はウソは申しません」が流行語にもなった。
池田氏は、蔵相時代の「貧乏人は麦を食え」発言に見られるように、決して低姿勢の人ではなかったようである。だが、当時の高度経済成長にも助けられ、明確な政治公約の提示と実践が国民の心を捉えた。
野田首相は政権運営の理念に「中間層の厚みをもった国づくり」を掲げている。言いかえれば、極端な大金持ちもいない代わり、食うや食わずの貧乏所帯もない国を目指すということになろうが、そのためにまずなすべきは増税なのだろうか。
「野党の知恵をお借りして」というのでは、それこそ知恵がなさ過ぎる。このままでは国民の方が「寛容と忍耐」の限界を先に迎える。
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