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国会界隈ではやっている歌だそうです!!
非常に的を得ていますね!!
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【土・日曜日に書く】政治部・阿比留瑠比 「逃げ」が本質の菅政権
2010.12.5 02:46 産経ニュース
◆永田町の流行歌
国会界隈(かいわい)を歩くと、懐かしい童謡のメロディーを耳にする。民間団体が録音テープを流しているのだが、よく聴くと歌詞が異なる。例えば「夕日」はこうだ。
♪カンカン弱虫 根性もなし
チャイナに脅され ギブアップ
真っ赤かっか 赤っ恥
世界中からバカにされ
臆病 うそつき 無責任
菅直人首相の沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件への対応を批判しているのだ。また、「かたつむり」はこう歌われている。
♪カンカンイラ菅 かんの虫
お前が滅ぼす日本国
臆病 うそつき 無責任
締めくくりのフレーズが共通している点が重要だろう。菅政権が国民にどう受け止められているかが、ここに端的に表れている。
「首相が国民の軽蔑を買った。軽蔑が一番、怖いんだよ」
民主党が圧勝し、政権を奪取した昨年8月の衆院選直前、東京都の石原慎太郎知事が麻生太郎元首相を評した言葉だ。この指摘は今や、鳩山由紀夫前首相と菅首相の民主党政権の2代の首相に突きつけられている。
フィレンツェの政治思想家、マキャベリは君主は「恨みを買う」と「軽蔑される」の2点は避けなければならないと戒め、軽蔑される原因についてこう記している。
「君主が気が変わりやすく、軽薄で、女性的で、臆病で、決断力がないとみられるためである」
女性には少々失礼な表現が含まれるが、まさに鳩山、菅両氏の政治姿勢そのものではないか。
菅首相は6月8日の就任記者会見で、幕末の志士、高杉晋作にちなんで自らの内閣を「奇兵隊内閣」と名付けた。だが、言い逃れと自己正当化に終始したその後の政権の振る舞いをみると、実際は「詭弁(きべん)隊内閣」だったようだ。
◆詭弁隊内閣
予兆はあった。菅首相はこの記者会見で「高杉晋作は逃げるときも速いし、攻めるときも速い」とまず「逃げる」ことに言及した。
これは、決して言い間違いではなく本音だった。菅首相はかつて、あるインタビューでこうあけすけに語っている。
「高杉晋作を一番好きな理由は、逃げ足が速いことなんだ。(中略)やばいと思ったら、サッと逃げて…」
学生運動のリーダーだった大学時代の菅首相は、「4列目の男」と呼ばれていた。デモ隊では機動隊と衝突し、逮捕される恐れのある最前列には立たず、常に安全地帯に身を置いていたためだ。
同じ長州の志士でも、高杉というよりは新撰組から逃げまくった「逃げの小五郎」こと桂小五郎を目標にした方がお似合いだ。
菅首相は政権発足時から、「結局何がやりたいのかよく分からない」(30年以上の付き合いがある閣僚経験者)と指摘されていた。最近では、鳩山氏からも「何をやりたいかをもっと鮮明に出したらいい」と揶揄(やゆ)される始末だ。
国家観も政策もない人物が、自ら背負ったはずの役割・責務からも逃げ続け恬(てん)として恥じない。それでいて「石にかじりついても」と地位には執着しているのだ。
◆首相を続ける目的は?
民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題では知らん顔で時間切れを狙い、10月の所信表明演説で掲げた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の判断は先送り。国会議員定数削減は手つかずのままで、9月の党代表選の公約だった国家公務員人件費の「人事院勧告を超えた削減」も見送った。
菅首相が責任回避に専念してきた事例は枚挙にいとまがない。中でも、極めつきは中国漁船衝突事件への対応だろう。
菅首相が米ニューヨークでの国連総会出席のため不在だった9月24日、那覇地検は突然、「日中関係への考慮」を理由に挙げて中国人船長の釈放を発表した。
「地検独自の判断だ。それを諒(りょう)とする」
仙谷由人官房長官はすぐさまこう述べ、通常の刑事手続きであることを強調した。だが、国民の多くは、大阪地検特捜部の不祥事で追い詰められた検察の弱みにつけ込み、すべての責任をかぶせて逃げた-と直感したのではないか。
この問題に関しては、仙谷氏の勉強会で講師を務めたこともある元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士も、11月25日の鳩山グループ会合で厳しく批判している。
「歴史上の汚点になりかねない。こんなむちゃくちゃな話はない。検察官が外交上の判断を行うことは権限の逸脱だ」
国会付近で流れる童謡「犬のおまわりさん」は、政権の悲惨な現状をこう風刺している。
♪迷子の迷子の民主党
総理の目的何ですか
逃げるのがうまいだけの首相などいらない。(あびる るい)
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