NPO神奈川県日本ユーラシア協会 日本とユーラシア~ダイジェスト版~

神奈川県日本ユーラシア協会で毎月発行している機関紙「日本とユーラシア」から、ユーラシア芸能情報をお伝えします。

ユーラシア音楽芸能情報'15.02

2015-02-15 00:00:00 | ユーラシア芸能
 ロシアと近隣諸国の音楽を中心とした芸能情報を紹介するコーナー「ユーラシア音楽芸能情報」を発信中!(^_^)v


スター病(Звёздная болезнь)

 人間誰しも上手くいくと上機嫌になるもの。それが社会に認められたり非常に大勢の人から人気を博したりするなど大きいものだとすると、その上機嫌はもっと大きなものになる。周囲からもチヤホヤされる。中には傍若無人な王様女王様にでもなった様に、自分勝手な言動で周囲に迷惑をかける者もいる。こんな人たちは「スター病」にかかっていると言われる。
 スター病とは正式な病気ではないが、何らかの活動で成功した影響が基で自身を過大評価し、現実関係が明らかにゆがんでいき社会的不適応を呈す心理だ。フィギュアスケートのリプニツカヤ選手が、表彰式をドタキャンしたことでこの病に罹っているのではないかという心配をВести.руが伝えた。
 ユーラシア芸能界にもこの病に罹っている人は、たくさんいる。よく話題にされる方々を紹介。

アッラ・プガチョワ

 スター病が世界を掌握した、コワ~イ例。言わずと知れた露芸能界の女帝。彼女の怒りに触れたら、この世界で生きていけない。
 中でも若手俳優・アーティスト漁りが有名。つい最近も某オーディション番組で彼女の寵愛を受けた若手出場者がいて即優勝したが、後にこの男性はスター病を発し王様振る舞い、プガチョワのビデオクリップ制作担当の女性との交際が発覚。これが女帝の逆鱗に触れ、露芸能界を干された。女帝の勧めで販売コンサルタントの仕事を辞めて人生を芸能界に賭けた男性は、現在レストランでのショーで歌うのがせいぜい。月の家賃程度しか稼げない哀れな転落人生となった。
 また'90年代後半に人気を博した女性歌手はプガチョワに気に入られ、女帝から「私の後継者」とまで評されたが、女帝の娘の事実婚相手と深い関係に陥ったことが原因で、女帝の息が掛かった放送局の番組に招待されず、視聴者から次第に忘れ去られ、露芸能界から干された。
http://www.ntv.ru/novosti/628158


フィリップ・キルコーロフ

 キルコーロフに関する最近のスキャンダルは、2010年12月に起きた暴行事件。某音楽祭典のリハーサル中に、祭典の女性スタッフに張り手や足を蹴るなどの暴行を加え、女性は全治1ヶ月の怪我を負った。彼は自身が病気だの何だのと必死に自己防衛。各テレビ局は既に収録済みだった正月番組を彼の出番を総カット。有名芸能人らまで論戦に巻き込んだ。彼を診た精神科医ガリフリル氏の話によれば、「彼は心身健康そのものだし、彼の病気に関する話は空想の産物であり、演技に外ならない。」と結論付けた。更に「これは全て所謂スター病によるもので、治るものではない。彼は操り人形師であり、策士であり、よい演技者みたいなパーソナリティを持ち、自分のルールを全ての人に押し付けようとするところがある。彼の涙も身振り手振りも、全て演技だ。」
http://mapmusic.ru/newsm/zvezda/2565-kirkorov-bolen-zvezdnoy-bolezniu.html
http://kirkorov.ru/


ニコライ・バスコフ

 バスコフに関しては、彼のデビュー当時のプロデューサーであるダイラバエフ氏が「感謝の心が無い歌手」と激白した。
プロデューサーと出会った頃はどこにでもいるごく普通の青年だった。そして指示により、バスコフは外見から何から大変身し、更に膨大な投資とコネクションによりたちまちスターダムへのし上がった。それに伴いギャラも高騰したが、スター病を患い次第に感謝の気持ちが薄れていった。高額ギャラが貰える人気番組の司会役の話が来たとき、プロデューサーには僅かなマージンしか渡さず、その後2人の関係は破綻した。
 この実話が公にされた後、バスコフは某音楽情報誌のインタビューに登場し、同氏のことを泥棒で裏切り者と罵った。
http://www.yaom.ru/nikolaj-baskov-i-zvezdnaya-bolezn/
http://baskov.ru/ (工事中)


ナターシャ・カラリョーヴァ

 90年代後半にブレイクした幼声の歌手。彼女もスター病のせいでポップ界の歌姫、まさしく名字のとおり「女王様」だったそうだが、2003年にタレント・ターザンと結婚して以来客観的になり、自分を変えることができたそうだ。彼女曰く「夫はとてもシンプルな人。彼も長いこと芸能界で活動しているけど、俗物根性がなくて、エリート思想がないの。」スター病のことを「星みたいなゴキブリ」と称して、それに支配されていたときの苦悩を語ったことが、彼女らしくておもしろい。現在彼女は公営テレビの人気番組「Время обедать!(訳:昼食の時間ですよ)」で、一般参加者を盛りたてる司会として頑張っている。
http://diver-sant.ru/lifestars/37373-tarzan-stal-dlya-natashi-korolevoy-lekarstvom-ot-zvezdnoy-bolezni.html
http://koroleva.ru/


スタス・ミハイロフ

 ハスキーだが甘い声で中年女性から人気があるミハイロフ。彼はオーディション番組「ファーブリカ・ズビョーズド」で、自分がこのプロジェクトの中で最も重要なんだと勘違いし、司会者にたてつき「この世で俺が重要だ、みんな俺のいうことを聞くんだ」などと言い、粗暴に振舞った。
http://bublik.delfi.ee/news/glamour/stas-mihajlov-zabolel-zvezdnoj-boleznyu?id=41844241
http://stas-mihaylov.ru/


ヴィタス

 5オクターブ半もの広音域の声を有するイケメン歌手として知られ、日本の某番組で「ドヤ顔」と弄られながらも好評を博し、FANも多い。道路交通に対するモラルが低いようだ。2007年ロシアで免停、その執行終了を待たずしてウクライナで新免許取得も再び対向車線侵入で違反。そして2013年には女性サイクリストを轢いた後逃走試みるも近くの車を損傷させ、携帯電話で撮影していた通行人に侮辱的な言葉を吐き、玩具の拳銃で翳したり、取り押さえていた警察官に蹴りを加えるなどしたという、酷い事件を犯した。
http://vitas.com.ru/
http://www.smotri19-30.ru/index.php/dmitriie-shapran-v-tyurme-vitas-bistro-izbavitsya-ot-zvezdnoie-bolezni.html


ヂーマ・ビラーン

 ユーロヴィジョン'08の優勝者であるが、彼も患っているらしい。デビュー曲「ナチノイ・フーリガン」の作曲者コヴァリスキィ氏によると、新作を提供したところ、ビラーンは顔を歪めて「要らない」と吐いたそうである。以前までは、コヴァリスキィ氏のところへ赴き新曲を聴いて「作曲家たちがぼくのところへ新作引っさげて来て数ヶ月待ってるんだ」なんて話していた仲であったという。
 またビラーンのファンが作品について質問しに彼のところへ来たとき、答の代わりにドアの方を指して「はい、はい、もう終わり!もう質問しなくてよし!ここから出て行って!」と軽蔑的に言い放ち、ディレクターが唖然としているファンをドアの外へ押し出した、とも。
 極東地域でも問題を起こした。ハバロフスク市にあるArtProjectコンサートホールのPR担当はビラーンのことを「ポップス界の痛み」と名づけ、ブラックリストに彼をリストアップした。またイルクーツク市では側近らと共にホテルの部屋を台無しにした話題は、業界で結構有名である。
http://www.yoki.ru/idols/stars/19-04-2006/21494-0/
http://www.spletnik.ru/blogs/pro_zvezd/7609_zvezda_bilana_stala_gasnut
http://bilandima.ru/


ユリア・ヴォルコーヴァ

 お騒がせデュオで知られるレズビアンユニット・タトゥの黒髪の方だが、全盛期の頃は破天荒な言動はプロデューサー指導の演出とか思春期によるものと見なされていた。しかしその後、できちゃった婚、幾度の離婚、恋愛遍歴、幾度の整形を繰り返した。
 そして最近は、共に成功を築いてきた元相方のレナに「あんたの音楽は、誰も必要としない痛い作品」と罵り、「不平等報酬の提案に不服なら、(レナにそっくりな)代わりの相方を採用する」「(レナの)今後の芸能活動の邪魔をする」などと脅して、ユニット解散を決定的にさせた。ユニットの成功はユリア一人によるものという思い込みで、他と分けたくないという傲慢な心理によるもの。
 一方、元相方のレナは対照的にスター病の症状はなく、ユリアからの脅しを怯えながらも地道に活動している。
http://govoru.com/news/couple/2013/12/16/lena-katina-raskryla-tajjnu-ikh-lesbijjskojj-lyubvi-s-yulejj-volkovojj.html
http://www.juliavolkova.com/ru/

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