ロシアと近隣諸国の音楽を中心とした芸能情報を紹介するコーナー「ユーラシア音楽芸能情報」を発信中!(^_^)v
ウクライナ騒乱の狭間で揺れる同国出身芸能人
ウクライナには才能豊かなアーティストが多く、国内で好評を博した彼らがロシアへ進出し更なる成功を収めるパターンが多い。彼らにとってロシアは重要な音楽消費国であり最大のパートナ国だが、2014年に始まり未だに収まりそうにないウクライナ騒乱に、大きく揺れている。
ロシアとウクライナで活躍するソフィーヤ・ロタール(София Ротару)を知らない人はいない。A・プガチョワに並ぶ歌謡界の大御所だ。そんな彼女は、波乱万丈の人生を歩んできた。ウクライナ南西部のブコヴィナ出身だが、ソ連時代に迫害を受け、クリミアに逃れ移住。現在は自身の邸宅を構えている他、彼女が経営するホテルまである。オレンジ革命の時はキーウ市独立広場で奮闘しているウクライナ人に食糧支援をしたり、ブローカ・リトヴィナ政党を支えたりなどして、政治活動も行っている。ウクライナを誰よりも愛する彼女に、再び災難が降りかかった。3月にあったクリミアのロシア併合で、ウクライナ国籍を失いそうになったのだ。すぐにロシア国籍受領を拒否し、このことを公に伝えた。また災難が繰り返されてしまうのか。
2000年に誕生、2007年に解散した人気レゲエ&パンクユニット、ピャーチニツァ(5'Nizza)のメンバー、アンドレイ・ザポロジェツ(Андрей Запорожец)とセルゲイ・バプキン(Сергей Бабкин)もハルキウ市出身。二人ともウクライナ情勢を受けた公式見解は発表してない。それどころか自粛する様子もなく精力的に活動していて、3~5月にウクライナの各都市を廻り、6月にはロシアでも公演するという。アートはピース。
ズラータ・オーグネヴィチ(Злата Огневич)は、ユーロヴィジョン2013年に出場し3位を獲得した歌姫。彼女はムルマンスク市生まれだが、その後サンクトペテルブルク市→ミンスク市と居所を転々とし最終的にクリミアに落ち着いた。ユーロヴィジョン後はクリミア自治共和国の芸術功労者と表彰された。彼女も昨今の情勢を案じ、自身のツイッターでウクライナの平和を強願しているが、クリミアのロシア併合後は情勢とは無関係の呟きを書いている。彼女による公式見解はまだないが、彼女はロシア国民になったのだろうか。
ノクターナル・モルトゥム(Nokturnal Mortum)はハルキウ市発祥のブラックメタルバンド。このバンドも昨今の情勢を受け、メンバー変更のお知らせと、フィンランドで開催される音楽祭典Steelfest Open Airへの出場キャンセルを余儀なくした、ということを公式HP上で4月14日に発表した。このバンドはネオナチと関連があり、また作品にウクライナのエスニックテイストが盛り込まれているものもあることから、国粋主義思考が強いと見られている。しかしその一方で、バンドの発祥の地ハルキウ市は親ロ派が多く住む町であり、歴史・民族観の違いからグループ内で不和があったのだろう。
不穏な状態が長期化することがないように願いたい。
ソフィーヤ・ロタール 公式facebook https://www.facebook.com/sofiarotaru
ソフィーヤ・ロタール の邸宅とホテル http://ivona.bigmir.net/house/celebs_houses/342896-Dacha-Sofii-Rotaru-v-Krymu--VIDEO-
アンドレイ・ザポロジェツ(元5'Nizza)公式HP http://sunsay.name/
セルゲイ・バプキン(元5'Nizza)公式HP http://sbabkin.com.ua/
ズラータ・オグネーヴィチ公式HP http://zlatao.com/
ノクターナル・モルトゥム 公式HP http://nokturnal-mortum.com/
ウクライナ騒乱の狭間で揺れる同国出身芸能人
ウクライナには才能豊かなアーティストが多く、国内で好評を博した彼らがロシアへ進出し更なる成功を収めるパターンが多い。彼らにとってロシアは重要な音楽消費国であり最大のパートナ国だが、2014年に始まり未だに収まりそうにないウクライナ騒乱に、大きく揺れている。
ロシアとウクライナで活躍するソフィーヤ・ロタール(София Ротару)を知らない人はいない。A・プガチョワに並ぶ歌謡界の大御所だ。そんな彼女は、波乱万丈の人生を歩んできた。ウクライナ南西部のブコヴィナ出身だが、ソ連時代に迫害を受け、クリミアに逃れ移住。現在は自身の邸宅を構えている他、彼女が経営するホテルまである。オレンジ革命の時はキーウ市独立広場で奮闘しているウクライナ人に食糧支援をしたり、ブローカ・リトヴィナ政党を支えたりなどして、政治活動も行っている。ウクライナを誰よりも愛する彼女に、再び災難が降りかかった。3月にあったクリミアのロシア併合で、ウクライナ国籍を失いそうになったのだ。すぐにロシア国籍受領を拒否し、このことを公に伝えた。また災難が繰り返されてしまうのか。
2000年に誕生、2007年に解散した人気レゲエ&パンクユニット、ピャーチニツァ(5'Nizza)のメンバー、アンドレイ・ザポロジェツ(Андрей Запорожец)とセルゲイ・バプキン(Сергей Бабкин)もハルキウ市出身。二人ともウクライナ情勢を受けた公式見解は発表してない。それどころか自粛する様子もなく精力的に活動していて、3~5月にウクライナの各都市を廻り、6月にはロシアでも公演するという。アートはピース。
ズラータ・オーグネヴィチ(Злата Огневич)は、ユーロヴィジョン2013年に出場し3位を獲得した歌姫。彼女はムルマンスク市生まれだが、その後サンクトペテルブルク市→ミンスク市と居所を転々とし最終的にクリミアに落ち着いた。ユーロヴィジョン後はクリミア自治共和国の芸術功労者と表彰された。彼女も昨今の情勢を案じ、自身のツイッターでウクライナの平和を強願しているが、クリミアのロシア併合後は情勢とは無関係の呟きを書いている。彼女による公式見解はまだないが、彼女はロシア国民になったのだろうか。
ノクターナル・モルトゥム(Nokturnal Mortum)はハルキウ市発祥のブラックメタルバンド。このバンドも昨今の情勢を受け、メンバー変更のお知らせと、フィンランドで開催される音楽祭典Steelfest Open Airへの出場キャンセルを余儀なくした、ということを公式HP上で4月14日に発表した。このバンドはネオナチと関連があり、また作品にウクライナのエスニックテイストが盛り込まれているものもあることから、国粋主義思考が強いと見られている。しかしその一方で、バンドの発祥の地ハルキウ市は親ロ派が多く住む町であり、歴史・民族観の違いからグループ内で不和があったのだろう。
不穏な状態が長期化することがないように願いたい。
ソフィーヤ・ロタール 公式facebook https://www.facebook.com/sofiarotaru
ソフィーヤ・ロタール の邸宅とホテル http://ivona.bigmir.net/house/celebs_houses/342896-Dacha-Sofii-Rotaru-v-Krymu--VIDEO-
アンドレイ・ザポロジェツ(元5'Nizza)公式HP http://sunsay.name/
セルゲイ・バプキン(元5'Nizza)公式HP http://sbabkin.com.ua/
ズラータ・オグネーヴィチ公式HP http://zlatao.com/
ノクターナル・モルトゥム 公式HP http://nokturnal-mortum.com/