電脳東京雑記(仮)

大煩悩人の世迷言

横井軍平展&トークショー「私たち、僕たちの横井軍平2」

2010-08-28 12:10:08 | ゲーム
昨日は、原宿「VACANT」でありました、横井軍平展&トークショー「私たち、僕たちの横井軍平2」に行って来ました。



故横井軍平氏は任天堂に入社し、世界的にも大ヒット商品となりました「ゲーム&ウォッチ」の開発で有名な方です。また、氏は「ゲーム&ウオッチ」「ファミリーコンピュータ」等のゲーム機のコントローラにある十字キーを開発でも有名で、「ゲームの神様」とも呼ばれた方でした。



故横井氏の開発商品は「ゲーム&ウオッチ」「ゲームボーイ」といった電子ゲームのみに限らず、最初のヒット商品開発は「ウルトラハンド」(写真右下)でした。この商品は、数々のコピー商品を産む程のヒットし、本物・コピー物に限らず、一度は目にされた事がある方は、決して少なくないと思います。



この横井軍平展では、故横井氏が生前、開発に携わりました多くの商品が展示されております。また、1970年代後半に生まれました私にとっては、生まれる前に商品化された物も少なくありませんでした(写真の「ラブテスター」は、女性とも気兼ねなく手をつねげる事をコンセプトに開発された商品です。また、この商品の機能・構造には嘘発見機を応用したものでした)。



故横井氏の開発思想に「枯れた技術の水平思考」という物がありますが、これは、すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術(枯れた技術)を利用しますが、その利用方法は今までにない使い道を考え(水平思考)、コストを抑えつつも面白い物を開発するというものでした。この思想は、故横井氏が任天堂を退社した後も受け継がれ、光線銃による技術も、現在のゲーム機「Wii」にも受け継がれました。



そんな、故横井氏でしたが、氏の開発商品がすべて大成功したかといえばそうではなく、「バーチャルボーイ」等、経営的に失敗作も少なくないです。また、大ヒットし、経営的には成功を収めた「ゲームボーイ」は氏にとっては失敗作だそうです(「ファミリーコンピュータ」のIIコントローラや「ゲームボーイ」の通信ポート等、商品化当時は使用方法が不明でも、後にそれを誰かが考えてくれるという希望観測で「遊び」を残した考えはさすがでした)。



また、昨日は通常の展示のみではなく、任天堂コレクターの山崎功氏(本展示会の商品は、すべて氏のコレクション)、落ちゲーで有名な「ぷよぷよ」開発者で立命館大学映像学部教授の米光一成氏、AR(拡張現実感:Augmented Reality)技術探究のために結成したユニット、AR三兄弟の川田十夢氏、そして、ゲームアイドルの杏野はるなさんによるトークショーがありました。



このトークショーは四部構成で行われましたが、どの内容も濃く、とても興味深い内容でした(時間も予定の二時間をゆうに越えておりましたが、とても面白く、時より笑いもある充実の時間でした)。私自身、あまり横井氏の事は詳しくありませんでしたが、多くの人に慕われる氏の人柄が偲ばれる、そんな一時でした。



※横井軍平展は明日、29日(日曜)まで開催されております。
※参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/横井軍平
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 五目スープそば&ミニ帆立と... | トップ | 5辛ビーフカレー CoCo壱番... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ゲーム」カテゴリの最新記事