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本と音楽とねこと

儒教と負け犬

酒井順子,2012,『儒教と負け犬』講談社.(3.19.2018)

 性差別の根源には家父長制があって、その制度は、東アジアでは儒教、ヨーロッパではカトリシズムを思想的基盤としていた。
 儒教の本家である中国、現在でも儒教道徳に人々が拘束される度合いが高い韓国、そして表向きは儒教的世界観を払拭しているようにみえながら、夫婦同姓主義、女性勤労者賃金のダンピング等、実は韓国の次に性差別を温存し儒教を肯定している日本。
 そんな三カ国の「負け犬」事情を、現地取材、統計調査にもとづいて論じた力作。文体は軽いが中身は濃い。解説は、上野千鶴子さん。

目次
「老処女」を巡るソウルの旅
姦通罪のある国で
ソウル負け犬座談会(1) 法事とママボーイ
ソウル負け犬座談会(2) 徴兵制とカリスマ性
ソウル勝ちイヌ座談会 整形と受験地獄
儒教のプレッシャー
韓国女性開発員を訪ねて
老処女の結婚条件
発信する老処女達)
「余女」を巡る上海の旅
纏足が千年続いた国で
上海市婦女幹部学校を訪ねて(1) 革命と男女平等
上海市婦女幹部学校を訪ねて(2) 面子と三高女
上海負け犬座談会(1) 親と上海男
上海負け犬座談会(2) 合コンと不倫
上海勝ち犬座談会(1) 女王と料理
上海勝ち犬座談会(2) ツンデレと縁分)
儒教と負け犬
「女大学」を読む(1) 三従と七去
「女大学」を読む(2) 益軒と諭吉
『列女伝』を読む 強さと従順
負け犬三都調査
その、恋愛とセックス
その、結婚と結婚後
負け犬たちの希望

どんな美人でも仕事ができても30代以上、未婚、子ナシは負け犬!大ベストセラー『負け犬の遠吠え』から6年。「なぜ我々は負け犬になったのか?」そのさらなる答えを求めて、著者は韓国、中国に飛んだ!かの地で出会った同胞=負け犬たちの生き方を通して浮き彫りになった、我ら“負け犬”真の敗因とは?

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