「衝撃のノンフィクション」というほどでもない。セックスボランティア同様、わけーとき、下ネタのうんちくだけは誰にも負けなかったわたしとしては、斎藤綾子流のあけすけな表現を期待していただけに、ちょっと肩すかしを食らった感じだ。w
ただ、わたしは、障害者や高齢者のセクシュアリティについて、もっともっと堂々と語られるべきだと思ってるし、この本で書かれている事実は福祉職をこころざしている諸君には知っておいてほしいと思う。社会福祉施設の男性職員が男性利用者のオナニーを手伝ったり、特養では女性利用者が男性利用者に500円で売春したりといったお寒い現実を変えていくためにも、障害者や高齢者のための有料サービスが必要なのだと思う。念のため言っておくが、福祉職従事者はいやであれば利用者への性的サービスなど一切行う必要はない。もっとも、介護職については、「排泄」がよくて「性」介助がなぜダメなのか、難しいところではあるんだが。このことは、いずれ機会があれば詳しく書いてみたい。
介護って何だろう? バリアフリーって何だろう? 私が役に立つことって何だろう?
風俗の経験6ヵ月、介護の経験ゼロの女の子が出会った障害者の性の現実を、彼女自身がストレートな言葉で綴った衝撃のノンフィクション。
車椅子のお客様、意思疎通のできないお客様、目の不自由なお客様……。障害は人によって違う、悩みも人によって違う、私はそれぞれに見合った性的サービスができているだろうか?
これを読めば、世の中が違って見えてくる。
(宣伝コピー)
大森みゆき★性的リーディング★
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事