たんなる入門書としての枠を超えた、とても水準の高い議論が展開されている好著。
映画、テレビドラマ、音楽など、サブカルチャーの話題をとり混ぜながら、フェミニズムを論じている点でもおすすめできる。
フェミニズムとは女性たちの尊厳や権利や安全を軽んじる文化を変革し、女性たちの生の可能性を広げようとするもの。そのためにフェミニズムは何を考え、何を主張し、何をしてきたのか。性と身体、性暴力、結婚、スポーツ、ケア、インターセクショナリティなど様々なトピックで学ぶ。
目次
フェミニズムってなんですか?
フェミニズムの四つの波―フランケンシュタインから#MeTooまで。
フェミニズムにおける、性と生殖という「難題」。
「個人の自由」の真の意味を、フェミニズムは問い続ける。
フェミニズムに(も)「インターセクショナル」な視点が必要な理由。
現代カルチャーシーンとフェミニズム―ドラマが教えてくれること。
女性リーダーに見る次世代リーダーシップのあり方。
性暴力を正しく理解するために。二〇一〇年からのエンタメと考える、性暴力とその奥にある問題。
なぜ“ケア”は黙殺されてきたのか。コロナ禍に考える新しいケアのあり方。
日本の性教育の転換期に考える、真にヘルシーな性教育とそれがもたらす効果。
夫婦別姓に同性婚。課題山積の「結婚の不都合な真実」。
セックスワークをフェミニズムはどう捉えるか。
フェミニズムから教育の多様性を考える。
フェミニズムは「中絶」をどう捉えるか。
「性」を支配するのは誰なのか?オルタナティブな性を考える。
誰も完全には自立していない―オルタナティブな「家族」のあり方と依存の受容。
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