安倍晋三狙撃事件をきっかけに、政治家(とくに自民党議員)と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との癒着に注目が集まっているが、当の議員たちは、旧統一教会と関係をもっていてなにが悪いと開き直っているのか、それともなぜ問題視されているのがわからないほカルト問題に無知、無理解なのかわからないが、当の議員たちはもちろんのこと、こういう議員たちを選挙で当選させてしまってきた国民はヤバい、そうとうにヤバい。
本書の著者、ハッサンは、一度は旧統一教会に入信したが、交通事故で瀕死の重傷を負ったことをきっかけに、もとの自分をとりもどし、以降、カルトに囚われた人々を、マインド・コントロールの呪縛から解き放つための活動を展開している。
自他の経験、研究知見にもとづいた議論にはとても説得力があり、いま読んでもたいへん有益だ。
電子書籍版でも良いので、文句なしの良書である本作を多くの人々が読めるように、ぜひ再版してほしい。
なお、ハッサンは、いまもなお。現役で活躍中である。
Steven Hassan
統一教会の幹部だった著者が、自らの体験と心理学をもとに開発し、実践する「強制を伴わないカウンセリング」による「脱会」の手引き。
目次
第1章 救出カウンセリング―その背景
第2章 統一教会での私の生活
第3章 脅威―今日のマインド・コントロールのカルト
第4章 マインド・コントロールの理解
第5章 カルトの心理
第6章 カルトの評価―いかに自分を守るか
第7章 救出カウンセリング―強制なき自由
第8章 援助の仕方
第9章 カルトのマインド・コントロールを解く
第10章 回復への方策
第11章 次のステップ
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