さすがに、扱われているデータも家族法を中心とした事実関係も古くなりすぎているが、それらをふまえ改訂すれば、まだまだ賞味期限は伸ばせるだろうのに、絶版のままにしておくのはもったいない。
かつては、金城さんのように、家族法を専門にする研究者が、このような入門書を手がけることが多かったのが、現在ではほとんど出版されることがなくなったのは、興味をもつ人は多かろうに、かえすがえすも残念である。
いま,家族をつなぎとめる絆として何が残されているのだろうか.夫婦とは,親子とは一体どういう関係なのか.かつては生産活動の単位として人びとの生活を丸がかえしてきた家族は,大きな社会変動のなかで,次々とその機能を奪われつつある.主として女性の視点から,家族をめぐる現代的課題について検討し,これからのあり方を考える.
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