・・・教育サービスを受けず、無職で、職業訓練も受けていないニートと呼ばれる人々が急増している。筆者は、その最大の原因を、他者と関わっていく自信と意欲の低下にあるとし、その有効な打開策として、兵庫県と富山県で取り組まれている中学生の仕事体験プログラムを紹介する。仕事というものが、自己実現、すなわち自己の能力と資質を開花させることにいきなりつながるものではなく、苦労して悩み試行錯誤していくなかで、喜びと達成感、自信とをかすかに体得していくものでしかない、という玄田さんの主張に心底共感する。自己閉塞の泥沼を飛び越えていくささやかな勇気を与えてくれる一冊。
目次
第1章 「ニート」という若者
第2章 ニートに会う
第3章 14歳の分岐点
第4章 14歳と働く意味
第5章 ニートからの卒業
第6章 誰もがニートになるかもしれない
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