デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」は、当時チャートの1位だったビートルズの
「サージェント?ペパーズ」を蹴落とした、と評されるほど斬新かつパワーに満ちあふれていた。
ピート・シンフィールドという「歌詞専門」のメンバー、後にエマーソン・レイク&パーマーを結成するグレッグ・レイク、
サックスとフルートとメロトロンを弾いたイアン・マクドナルドらが在籍していたこの時期のアルバムは、
高い芸術性と狂気、静寂性を持ち、まったく時代にそぐわないアルバムであったが、
ロック・シーンに大きな衝撃をもたらし、キング・クリムゾンの名を一気に知らしめた。
この後、フリップは、ジャズ畑のピアニスト、キース・ティペットを迎え入れた
「ポセイドンのめざめ」と、イエスのジョン・アンダーソンをゲストボーカルに迎え入れた「リザード」という2作品を残した。
【第2期キングクリムゾン】
第2期ではロバート・フリップとサックス担当のメル・コリンズが中心となって活動。
すでに第1期のメンバーはフリップを除き一人もいない。
第2期では「アイランド」と「アースバウンド」の2枚だけしか発表しておらず、
「アースバウンド」に関してはテレコで録音したライブ音源のため、音質はあまり良くない。
【第3期キングクリムゾン】
最強のラインナップとも言われている第3期メンバーが結集。
「太陽と戦慄」と「レッド」はキング・クリムゾンを語る上では最も重要で、最高傑作との呼び声が高い。
「暗黒の世界」も、彼らのインプロヴィゼーションのスタイルがついに来るところまで来たアルバムであった。
「太陽と戦慄」の制作時ラインナップにはパーカッション担当のジェイミー・ミューアと
バイオリン担当のデヴィッド・クロスがいたが、彼らの音が織りなすその異様な雰囲気は、
ジャンルがどうとか流行がどうとかいった、そういうことは一切抜きにして圧倒的なインパクトを持ち、革命的1枚になっている。
【第4期キングクリムゾン】
それから7年の沈黙の後、再びロバート・フリップはプロジェクトを始動させる。
メンバーを1から結成し直し、ディシプリンという新バンドをスタートさせるが、
その後、突然キング・クリムゾンというバンド名を復活させる。
サウンドは明らかにかつてのそれとは別次元のものであり、
名前は同じだが、別バンドと思ってよく、世間は彼らのことを<ディシプリン・クリムゾン>と呼んだ。
管弦楽器を一切排除し、ギター・ロックに徹した3枚は一連のコンセプト・シリーズになっている。
フリップはこの3枚で自身のコンセプトはすべて形にしたといい、バンドをあっけなく解散させた。
活動期間は81年から84年のわずか4年間だった。
【第5期キングクリムゾン】
ディシプリン解散後、10年のブランクを置いて、ついにクリムゾン復活。
スティックという特殊なベース楽器を全面的に使用し、
ギタリスト2名、ドラム2名、スティック2名というダブル・トリオ編成で「スラック」を発表。
新たに<ヌーヴォ・メタル>という概念を打ち立てた。
この時期にフリップは数多くのライブ・アルバムを発表。かつての音源を発表した作品や、
あらたにインプロした「プロジェクト1~4」など、野心作を多数発表し、
この10年間でかつてないほど精力的に活動を続け、収集できないほどアルバム枚数が増えていった。
そしてフリップの提唱した<ヌーヴォ・メタル>は、これまででも最もヘヴィな作品「ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ」の発表により、
ようやく完成を見るのだった。
キング?クリムゾンは、現在も進化を続けているバンドであり、今後どのように変化していくのかは、まったく予想できない。
ディシプリン以降はキングクリムゾンとは認めない、以上!
これは定説なのか知らないが5期もあったのか!?5期にも分類されていたのか!?
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