りゅうきん鳩舎の鳩レース

東京西地区
練馬競翔連合会で・・・

山鳩通信

2006-09-06 14:38:39 | 山鳩通信
アデノ?

アデノはウィルス性、あでのはソノウ炎。
レース鳩に、いくつのウィルス性病があるでしょうか?
代表的なのがパラミクソウィルス(ニューカッスル)です。
次に、ボックスウィルス(鳩痘)です。
ここ、8年程アデノウィルス、サイコウィルスの感染症の話しを聞きますが、さて? アデノってどんな病気。
当時は、封入体肝炎って言ってたよね、つまりウィルス性の肝炎の事だ。
人間のウィルス性肝炎には、B型、C型と良く聞くけど何が違うのだろう、昨今C型肝炎に付いては、感染者が国と血液製剤会社に訴訟を起こしています。

 ウィルスには特異性があって,インフルエンザのような飛沫感染をするものから、C型肝炎のような体液を介して感染する場合に特定されるものもあります。

さて、ウィルスと細菌の違いは?
 簡単に言うと、ウィルスは単独で生活!?できます、それに対して細菌は誰かに宿って生きて行きます。宿主がない所では細菌は長生きできないのです。
ウィルスは単独の生命力!?があるので、条件が整えばアッチふらふらコッチふらふら!?しています。
とは言え、二週間くらいです。

 今回、毎年この時期に発症する、吐き戻し、餌を食べない、舎外に出ない、訓練は20kでさえ帰れない鳩の流行病(はやりやまい)の話しです。
ウイルス性と思っているなら、ページを閉じてくれて結構!

 だって! ソノウ炎なんですから~
競馬馬の6割が胃潰瘍症候群って知っていますか?
強制的に管理されて、速く走る事だけを調教されている競争馬は、そうなってしまうのですって。

チット、前置きが長すぎた様ですから、一気に結論(乱暴でゴメン)
99年から取り組んできた、アデノウィルスですか゛、現在の症状はソノウ炎(昔のソノウカタル)です、
肉体的、精神的、を原因によるストレス性ソノウ炎、(私が3年前から提唱するB型ソノウ炎)です。

極度に疲労した状態ですので、持病!?と一緒に症状をだします、トリコ、コクシ、マイコ、サルモネラ、内部寄生虫等です。
ですから、一概に症状を見てストレス性ソノウ炎(B型ソノウ炎)と言い切れないのです。

今回は、昨今の餌食いの低下、舎外時間の急減、吐き戻しに特定して解消法を紹介します。

餌を戻した鳩、疲れが著しい鳩は、回復するまで舎外はストップ。
ソノウ炎は、多飲水症でソノウに雑菌が発生している場合とトリコが大発生している場合が多いので、普段使わない系統の抗生剤(合成ペニシリン等)
2~3日、ソノウ殺菌として投薬、できれば抗トリコ剤と同時投薬、します
  
 ソノウ炎からくる、多飲症は下痢(水様性)を伴います、これが、他の感染症と見分けられるかが、日頃の管理能力です、(説明したいけど、画像添付して見て頂かないと、誤解が多い)
 ましてや、私の仕事ではナイ!

ビタミン剤を与える事は、有効なのですが、気温が高い今の時期ならば、半日だけにして欲しい、雑菌は一日放置されたビタミン入りの飲水器で大量発生しているからです。

 ここで、これ以上、薬等を紹介すると、免許等もたない私が何を言うんだとの声が聞こえてくるので、グアイの悪い鳩の症状画像と、一番悪い糞の写真を見せて頂けたら、処方をご返事したい。





コメント (2)
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山鳩通信

2006-09-06 14:33:16 | 山鳩通信
アデノウイルス

私の鳩舎では、99年だったと思います。
やはり時期は8月の個人訓練を始めた頃から、合同訓練頃でした。
 朝,止まり木に吐き戻したアトがあって2日目には、吐き戻しの個所が増えていました、突然、餌を通常の半分も食べず、中には全く食べず、止まり木でうずくまっている鳩もいました。
水ばかり飲むのですが、飲水量がとても多いと云うわけではありません、取り合えず飲水器にビタミン剤を入れました。
調子が悪そうにない鳩は、出舎させても屋根に上がるだけで、全く飛びません。 黒とコゲ茶色のドロッとした糞をして、2~3羽止まり木で死にました。
餌も食べない、たまに水を飲むくらいで、ほとんど止まり木で気持ち悪そうにうずくまっています。
少し元気な鳩は緑便をしてました。
この年のアデノウイルスは下痢症はなかったと記憶しています。
ウイルスと知っていましたから、打つ手は何もありません、ただビタミン剤を毎日与え続けるのみでした。
舎外も一週間くらい安めたら、羽ばたく鳩がいたので出舎口を開けるものの飛ぶのは半分で10分程度のものでした、ウイルス性の病気は2~3週間の潜伏期間があると聞いていましたので、本当 時間が過ぎるのを待つだけでした。
 そう、そんな中 同居する成鳩は掛らなかった事と、死んでしまったのは皆、遅っ仔(5月生まれ)でした。

これが、本当のアデノウイルス(封入体肝炎)です。
症状が通り過ぎるまで、4週間は経過したと思います。

最近、アデノと呼ばれているのは、危険な言い方ですがウイルス性ではないと思います。
先日、出舎を嫌った鳩が、翌朝 吐き戻しの素振りを見せたのて゛ドキシサイクリンの錠剤50mgを飲ませ、ほっておいたら3日目に全体の摂餌量が減りました、1羽当たり10gくらいだったでしょうか、抗トリコ剤を一日、翌日と3日目に抗生剤のアンピシリンを2g/L、餌に強肝剤のエンドコールを絡めたら、何事もなかった様に舎外は飛ぶし、餌は食べるし(20~25g)心配なかったです。
これが、寄生虫がいたり、トリコやコクシに強く感染していたり、マイコだったりしたら、こんな簡単に治らなかったと思います。
 3年前から、簡単に治せる病気ですので私は、B型ソノウ炎(ストレス性ソノウ炎)と呼んでいます。
症状は、餌量が半分になる、餌を戻す、多飲症で下痢(水便)、なんとなく元気がない、換羽が止まる、もちろん舎外を嫌うか飛ばない、以上でしょうか。
 なんとなく元気かない場合は、すぐ治りますが、大変元気がない場合は、他の感染症があると思っていいでしょう。
そんな時には、抗トリコ剤を4日間掛けて糞の変化を見ます、大抵の場合、水気が取れたり、黄色や緑色だった糞が黒と白に色分けされた糞になります、こうなれば抗コクシ剤を与え、抗生剤を与えれば、ほぼ治ります。
厄介なのは、始めの抗トリコ剤で糞に変化が見られなかった時です。
虫下しを与え、インフェック等のニューキノロンを8日間与えて糞の変化を待ちます、糞の見所は水気と黒さ加減で判断します。
インフェックで効果がでたら、しばらく休んだのち抗トリコ剤2日、抗コクシ剤5日、抗トリコ剤2日で、当初の虫下しから三週間目に虫下しをかければ終了です。
 インフェックでも変化がない鳩は、何とも・・・・。
クロマイ、合成ペニシリン、グリコアミノシド、テトラサイクリン系、セフェムと、一つずつ耐性のない薬を探していかなければなりません。
私は乱暴なやり方ではありますが、一種を注射でもう一つは飲水投与でと混合して試してしまいます。
コメント (4)
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