少年と鷺

朝方、変な夢を見た。
スターウォーズに出てくる白い兵隊が、スピーダーバイクで列を成して空から襲ってくるのだ。
それを一生懸命弓矢で撃ち落としてるのだけど、なぜか一人だけが逃げてしまったのた。
これはまずいと矢で狙い撃ちするのだけど、なかなか当たらずに焦っていたところで目が覚めた。

この日、古い映画館でジブリ映画の『君たちはどう生きるか』を観てきた。
宣伝も無いし、事前の情報もないからどんな物語なのかも分からないから、タイトルだけで説教じみたものなのかなと単純に思っていた。
しかし映画の内容は、途中から不思議の国のアリスの如く冒険ファンタジーになったあたりがジブリぽい。

正直、映画のあらすじはイマイチよく理解できない。
だからこの映画（いくつかの他の作品も）は夢の世界を描いたものなのかとも思った。
自分で見た夢をなかなか人に面白く伝えるのは難しいけど、偉大な作家はそれを魅力的な映像にしたり文章にしたりすることが出来るのだなと。

それと気になったのがテーマになる音楽だけど、今回はいつもの違う方が担当されたのかと思った。
いつものキャッチーなメロディーが流れるのではなく、どことなく抽象的な音だけが添えられているという印象だった。
でも、エンドロールを見たら、音楽＝久石譲とあったから、あれ？と思ってしまった。

この映画を見た周りの人には不評だったし、自分も見終わった直後は昔のジブリ作品で口直しをしたいと思っていた。
ただ、音楽も含め、じわりじわりとこれはなかなか良かったなあと感じてきた。
初めてトトロを観終わった時も「なんだこれ？ただ生活してるだけじゃん」と思ったが、それ以降ジワジワといい映画だなと思ってくるのと同じかもしれない。





宮崎駿監督はもう８０歳を超えているが、そう考えると山田洋次監督は凄いなあと思うのである。
あ、火野正平さんの声も渋くて良かったな。