杉浦千里展

JR東神奈川駅前にある神奈川区民センターかなっくホールで細密画の鬼才杉浦千里さんの遺作展「生き物のきらめき　知られざる博物画の世界」が開かれています。
会場に入ると、まずはずらりと展示された甲殻類の細密画が迫ってきます。しかしそれは単なる前奏です。受付で貸してくれるルーペを使って作品の細部を眺めると、杉浦さんの細密さへの情熱に圧倒されることになります。
展示はさらに魚類や動物画、ウルトラマンシリーズのキャラクターデザインへと続きます。魚はどうやら苦手だったと見えて、平面的な図解止まりでした。初期の作品とはいえ、苦手があからさまに絵に現れているのを見せられると、あらためて身が引き締まる思いです。
動植物画や細密画に興味のある方には絶対お勧めの展覧会です。23日まで。

ところで。この展示に合わせて僕の友人の細密画家大片忠明さんによるデッサン講座が同ホールで開かれました。大片さんの植物と魚類の細密画もスゴイです。

追記
かなっくホールのサイトです。