これってなんの本だろう? おもしろ雑学ネタ

ちょっと人にはおすすめできない珍本や映画を紹介したいと思います。

2020/10/17 ヘラルド版「エマニエル夫人」を詠む

2020-10-23 18:58:00 | 日記


2019年にジョージ・A・ロメロの本国初公開復元版の「ゾンビ」が公開された。
日本初公開復元版とは、日本の配給会社がオリジナルに手を加えた日本公開版のことである。
何故今になって40年前に公開された作品が復元されたのか、恐らく…その背景には…あの当時に観た衝撃的なトラウマ感が、今なお人々の脳裏に焼き付いているからだろう。
それは最早オリジナルにはない別バージョンであり…配給会社と映倫事項による、苦渋の策といえる労作だったに違いない。
また…やはり、これとよく似た手法でオリジナルを修正した作品がある。
1974年に公開され、一大社会現象を巻き起こし…空前の大ヒットを記録したフランス映画「エマニエル夫人」である。
外交官夫人エマニエルが、奔放な性体験をし…夫以外の異性や同性愛など、様々な性の手解きを受ける官能的な映画であった。そのブームは、日本人女性をも夢中にさせた。
さて…そんなエマニエル夫人ではあるが…当時は映倫が緩くなく、こんにちのヘア解禁版て訳にはいかなかった。
当時…中学生の私も、テレビ放映に興味津々な子供だった。しかし、当然のことながら小生が観たのは…ヘア解禁版前のヘラルド版の「エマニエル夫人」であった。
この日本公開版のエマニエルこそ、「ゾンビ」に言い換えれば、日本サイドで修正された復元版だったのである。
では、そこでどのシーンがどう違うのか一部分検証してみると…本篇の後半、考古学を学ぶ女性と…恋仲になったエマニエルの性行シーンで…下半身の辺りに無修正の代わりに…別のシーンがインサートされていた。映倫上…配給会社の苦渋の策…不自然な処理の仕方であったが、当時のわたしは…違和感もなく、むしろ、解禁版よりも…想像力が掻き立てられ、様々な妄想が膨らむくらい、この官能的な世界観に魅了されてしまったものである。特にこれらのソフトポルノには、独自の修正が加えられていたものである