ある96歳の方の投稿から
こんばんは。
Merry Christmas!!
今日はクリスマスイブ、・・
若い人はホテルでいちゃついたり、家庭で揃ってケーキを食べたり、お楽しみでしょうね。
クリスチャンでもないのに私も負けずにスーパーから小さいショートケーキを二つけ買って来ました。
砂糖をイッパイ入れて熱いコーヒーをすすりながら、ケーキを半分だけ頂きました。
老老生活のクリスマスイブは何ともつましいものです。
ところで、みなさんはクリスマスの意味は先刻、ご存知ですね。
Christmas の Christ は「キリスト」のことで、後の mas は「ミサ/祭礼・礼拝」という意味なんですね。つまり、キリストの祭礼という意味です。
日本では正月には神様にお参りし、お盆には仏様を拝み、クリスマスにはキリストの誕生を祝う・・
宗教にはおおらか‥と言いましょうか、悪く言えば、何だかいい加減ですね。。
ところで、キリストの誕生日の25日の前夜である24日のイブからどうしてお祝いするのでしょう?
これは昔は一日の始まりが朝の日の出からではなく、日没から一日が始まると考えられていました。キリストの誕生日が12月25日ですから、24日の日没からキリストの誕生日をお祝いするというわけです。
ところで、クリスマスの主役は、サンタクロースですね。
略して「サンタ」などともいいますが、そもそもの起源を訪ねると、この人物は3世紀のころ小アジアのリシアにいたミラ大僧正「セント・ニコラウス」のことです。
伝説によると、没落したある貧しい貴族の娘がお金がないために結婚できないので、姉娘が身売りして結婚資金を作ろうとしているという話を聞いて、これを憐れんだセント・ニコラウスが、夜にフードで顔を隠して密かに訪れて金貨を靴に投げ込みました。そしてその金貨は、暖炉のところに吊るされていた靴下の中に落ちたといわれています。娘はその金貨のおかげで結婚できたそうです。
この「セント・ニコラウス」は、270年に小アジアのリシア州に生まれています。彼は 信仰の篤い裕福な家庭で育ち、相続した遺産を貧者の為に捧げましたが、もともとは、この「ニコラウス」は、盗賊、強盗の守護神になって居ました。こんにちでも、南欧、東欧などではスリのことを「セント・ニコラウスの騎士」と呼んでいます。また中世以来、地中海や大西洋で暴れまわった海賊たちも、海賊旗のしるしに「セント・ニコラウス」の肖像をあしらっています。
これが西欧、北欧ではどういうわけか、わが子を護る神様に変貌していきました。これらの地方では、むかし、12月6日が「聖ニコラウスの日」であり、この日にはふだん善行の多い子供には贈り物を、そして行いのよくない子供には木の枝を持って訪れる。。と言うことになっていました。その聖ニコラウスの日がクリスマスと融合して、いつのまにやら2月24日に移動してしまったのです。
だいたい、このクリスマスの行事と言うものは融合・妥協の産物であって、12月25日がキリストが生まれた日であるという証拠はどこにもありません。実際、聖書にもキリスト生誕の日については記載がなく、2世紀ごろまでは5月10日に聖誕祭がおこなわれていました。
そして、12月25日がクリスマスになったのは、キリスト教がゲルマン社会に入って、冬至祭と結合してからのことです。本来、砂漠地帯で生まれたはずのキリストが、雪のちらつくところを舞台に、しかもモミの木とかトナカイとかいう、北極圏の動植物とともにその生誕を祝われる、というのもおかしな話ではないでしょうか。。
なお、こんにちのように、クリスマス・プレゼントが広く行われるようになったのは、1920年代以降に、アメリカの百貨店資本がすさまじい宣伝活動をはじめて以来のことです。。