着飾った男女が集う オペラハウス ・・・
中でも、「ボックス席」 は、
上流階級の人々が陣取る場所という印象です。
実際には、バルコン ・・・
オーケストルなど、席の位置によって
呼び方が細かく分かれているのですが、
ここでは 「ボックス席」 で統一しましょう。
ボックス席には個別のドアがあります。
ドアには鍵があり、
係りの者に案内されるというのが一般的です。
これがボックス席 ・・・
いちばん後ろの椅子は従者用ですね。
一般席と比べると、ゴシップや
スキャンダルの匂いがするボックス席 ・・・
パリ オペラ座ができた当時の
印象派の画家が興味深い絵を遺しています。
Mary S. Cassatt
メアリー・カサット (1844年ー1926年)
アメリカ人画家。
長くパリに在住。
彼女が描いたボックス席 ・・・
タイトル 『桟敷席にて』
舞台を見るには視線が少し上。
他のボックス席を見ているのかも。
身を乗り出してその彼女を見る男性 ・・・
Renoir
ルノワール (1841年ー1919年)
印象派を代表するフランス人画家。
彼が描いたボックス席 ・・・
タイトル 『桟敷席』
見られることを意識しているかのような女性と、
明らかに他のボックス席を物色している男性 ・・・
印象派の目に映った上流階級の振る舞いです。
注: どちらの絵も原題は Loge = ロージュ
フランス語でボックス席の一種
日本語では 『桟敷席』 と訳されている。
さて、次回は シャガール の絵を紹介します。
JFK-World
カサットの絵はまさにスキャンダルを匂わせていて、いいな・・・となんだか笑えてきます。
印象派の絵ならではですね。