JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

思い出深いCM

2021年11月07日 | 長野

長野県飯田市を流れる天竜川。



南アルプス。



そして、妻籠宿



いまはもう昔の物語りですが、



南信州を舞台に
ある長編CMを撮ったことがあります。



CMは35mmフィルムで撮るのが
主流だった時代の思い出深い作品です。



飯田市のあたりは、



古くから水引づくりが盛んでした。



そのCMは、



丹念につくられる水引と、



この地の婚礼の様子を
重ね合わせるという展開 ・・・



当初、水引工芸家以外の出演者は
すべて役者の予定だったのですが、
大阪から大挙して連れて行った役者は
皆キャラクターが信州の風土に合わない。



急遽、役者には全員引き揚げてもらい、



すべて地元の人々の出演で
CMを完成させました。



クライアントは大手宅配事業者。



人と人をつなぐ ・・・



そして、



人と人を紡ぐ ・・・



それがCMのテーマでした。



ハイライトは祝言のシーン ・・・



初々しい花嫁さん。
リアリティーがありました。



実際に
皆さんの酔いが回るのを待って撮影。



地元の人々のオーディション時間を含め、
撮影日は大幅に延びてしまいました。



わがままな撮り方が許された時代の、
私にとって懐かしいCMです。


Kenny G
The Wedding Song
”スムーズジャズ” のパイオニア。


JFK-World
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 妻籠から世界へ | トップ | 安曇野を北へ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
丹念につくられた (雨あがりのペイブメント)
2021-11-09 09:33:48
 丹念につくられたその雰囲気や、製作者の心意気が絵の中に投射されているような絵創りになっていますね。文章にもありましたように、おそらく今ではこうした時間と暇とお金をかけた仕事は難しくなってきているのでしょうね。
 画面を見ていて、三浦友和と山口百恵の「絶唱」
を思い出しました。
 役者さんが持つ雰囲気と素人さんが持っている雰囲気の違いがよく分かりますね。
 いろいろな事情があって、昔のような良いCM作品にお目にかかれなくなったのは残念です。
  いつも楽しみに拝見させていただいています。
  ありがとうございました。
返信する
Unknown (JFK)
2021-11-09 10:21:06
雨あがりのペイブメントさん、的を射たご指摘をありがとうございます。
近年、デジタル化により、CMづくりにも効率という概念が持ち込まれたような気がします。
決して悪いことではないのですが、その逆も大切にしたい、というのが私の思いです。
作業と創造・・・と言い換えることができるかも知れません。
これからもよろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

長野」カテゴリの最新記事