主神殿の背後 ・・
マチュピチュ遺跡の最も高い場所 ・・
「聖なる広場 」 から続く小高い岩山の頂に、
(12月12日のブログ参照 )
その巨石が置かれています。
「Intiwatana インティワタナ 」 ・・
撮影した時期が違うため、
影の位置や写真のトーンは変わりますが、
後ろにいる人の姿と比べると石の大きさがわかると思います。
インカの言葉で 『Inti インティ 』 は 『太陽 』 ・・
『watana ワタナ 』 は 『つなぎとめるもの 』 を意味します。
「Intiwatana インティワタナ 」とは
『太陽をつなぎとめておく石 』 ・・
つまり、太陽との深い関わりを表しています。
いちばん高いところ (太陽に近い ) に置かれた
不思議な巨石 ・・
「インティワタナ 」 の4つの角は、
正確に東西南北を指しているそうです。
一説には、 『日時計 』 ではないかといわれています。
しかし、農業が中心のインカ帝国の時代に、
1日を時間で区切る単位が
さほど重要であったとは思えません。
むしろ農耕にとって重要な単位は季節であり、
「インティワタナ 」 は、
太陽が落とす石の影の長さと方向で、
季節の移り変わりを知るためのものだった
のではないでしょうか。
巡礼地としてのマチュピチュを想像する私は、
(12月2日、12日のブログ参照 )
訪れた農民が 「インティワタナ 」 を崇める姿を
思い浮かべます。
「インティワタナ 」 には神官が腰をかけ、
地面に落ちる影を指差し、
農耕と季節について諭したかも知れません。
自分の想像を物語りにして投影できる場所 ・・
それがマチュピチュです。
ちなみに、 「インティワタナ 」 が置かれている
岩山の頂からマチュピチュ遺跡を見下ろすと、
こんな光景です。
名前の由来となった
『Machu Picchu マチュピチュ 老いた峰 』 が望めます。
(11月30日のブログ参照 )
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