
京都御苑の北 ・・・ 相国寺 (しょうこくじ )
1382年、
室町幕府三代将軍 足利義満の命により創建されました。
臨済宗 (禅宗 ) 相国寺派の 「大本山 」 です。
(大本山 = 特定の宗派に属する末寺を統括する寺。
金閣寺、銀閣寺は
相国寺の塔頭寺院 たっちゅうじいん = 子院にあたる )
注: 室町時代の水墨画家 雪舟 (1420年ー1506年 ) は
相国寺で修行した禅僧。

京都には、実に数多くの大本山が存在します。
そこでは、大本山ならではの歴史や建築美、
そして宝物を見ることが出来ます。

仏法を説く場所 法堂 (はっとう ) ・・・
相国寺の法堂は (現存する法堂の中で ) 日本最古です。
(1605年に再建 関が原合戦の5年後 )

天井には、
狩野派の絵師 狩野光信 (1565年ー1608年 ) による
『蟠龍図 (ばんりゅうず ) 』 ・・・

真下で手を打てば共鳴音が法堂内に響き渡ることから、
『鳴き龍 』 と呼ばれています。

禅宗でよく用いられる龍のモチーフから
京菓子が生まれています。
禅、茶道、京菓子という文化の連鎖です。
(5月2日のブログ参照 )

宣明 (せんみょう )・・・

禅宗における浴室です。

日常の立ち居振る舞いのすべてが修行である禅宗 ・・・

心と体の汚れを落とす入浴は、

湯を沸かす作業を含め、重要な修行の一環だそうです。

法要などの場所となる 『方丈 (ほうじょう ) 』 ・・・

襖絵には、一日の時間の流れが描かれています。

座禅を組むという行為により自らを無の境地に導き、
万物の実相を悟るための修行 ・・・ 禅 ・・・

欧米でも 『ZEN 』 という言葉は浸透しています。
かのスティーブ・ジョブズ (1955年ー2011年 ) が
禅に傾倒していたことは有名な話です。
彼が創り出したシンプルなデザインは、
禅の影響だともいわれています。

スティーブ・ジョブズの有名な言葉 ・・・
『Journey is the reward 』 ・・・
多くの場合、 『旅そのもが報酬である 』 と訳されています。

彼が伝えたかったことは、
『ゴールが全てではなく、
ゴールを目指す過程こそが大切なんだ ・・・ 』
ということではないでしょうか。
それは、いみじくも禅の道です。
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