
氷河の時代がつくりだした絶景=インサイドパッセージ・・
どんなに交通システムが発達しても、
空か海からしかたどり着けない場所があります。
人類が生み出してきた叡智をどれだけかき集めても、
人にはつくれない絶景があります。
ハバード氷河・・
全長およそ122キロメートル・・
海に面した総延長はおよそ10キロメートル・・
北米大陸最大の氷河です。

日本の豪華客船=パシフィックビーナスは、
ゆっくりとハバード氷河に近づいていきます。
インサイドパッセージを締めくくる絶景です。

ハバード氷河には、
過去1998年に一度撮影に訪れたことがあります。
それから9年後の2007年、
氷河は見た目にも確実に小さくなっていました。
私たちのような撮影の仕事をしていると、
何年かの時をおいて同じ場所を再び訪れる
ということがよくあります。
そんな時、万物の宿命ともいえる経年変化を
目の当たりにすることになります。
たとえば、自然の荒廃や地球の温暖化による様々な変化は、
歴然と私たちの目に飛び込んできます。
およそ1時間ほどの撮影の間、
ハバード氷河は何度も音を立てて崩れていきました。
jfk-world