昨年の7月7日 夕刻 5時30分、
アトランタを飛び立った機体は一気に入道雲の中へ ・・・
程なく暮れていった空 ・・・
こんな時、私はいつも、
10代の頃によく聴いたあるラジオ番組を思い出します。
それは、エフエム東京の深夜番組 (ほぼ全国ネット )
” Jet Stream ジェットストリーム ”
『イージーリスニング 』
と呼ばれる音楽のジャンル ・・・
その美しいメロディにのせて聞こえてくる
声優 城 達也さんの見事な語り ・・・
染み入るように心に届く海外の話題 ・・・
まだ見ぬ遠い国々に思いを馳せ、
私の胸は高鳴りました。
城 達也 (1931年ー1995年 )
声優・俳優
そんな憧れの城 達也さんと
初めて仕事をした時のことは、
いまも鮮明に覚えています。
『はじめまして、城です 』
声はもちろんですが、
名刺を差し出す所作までがかっこいい方でした。
そして、まだ駆け出しのディレクターだった私に、
とてもやさしく接してくださった方でした。
その後何度か一緒に仕事をする機会がありましたが、
城さんのダンディ振りはいつも変わりませんでした。
「ジェットストリーム 」 の第一回目の放送は
1967年7月4日 ・・・
昨年は50周年でした。
今回、私がアトランタに到着したのが
まさに昨年の7月4日 ・・・
太平洋を越える深夜の機内で
ちょうど50年目の時を迎えたと思うと、
感慨もひとしおでした。
さて、
「ジェットストリーム 」 のオープニング ・・・
城さんの語りはこんな言葉で綴られていました。
” 遠い地平線が消えて、
深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく果てしない光の海を
豊かに流れゆく風に心を開けば、
煌く星座の物語も聞こえてくる ・・・
夜の静寂 (しじま ) の
なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていった遥かな地平線も
瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時、
日本航空があなたにお送りする
音楽の定期便 「ジェットストリーム 」 ・・・
皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは、
わたくし 城 達也です。 ”
七夕の夜、大西洋の上空 ・・・
次の目的地はスイス チューリッヒです。
JFK-World
CD買って 毎晩寝る前にきいていました
城さん ステキな心に染み入るお声でしたよね!
ダンディズムがにじみ出ている方でした。
私は、いろいろ学ばせていただきました。
一緒にお仕事されておられたんですね!
❤️カッコいい ❤️モンモン