19世紀、イギリスはヴィクトリア期を迎え、
時代は保守・伝統の尊重から個性の重視へと向かいます。
(2月27日のブログ参照 )
ジョージアン スタイル (ジョージ王朝期 )
ヴィクトリアン スタイル
ふたつの時代の建築様式にも、
その違いは明らかに現れています。
ヴィクトリア王朝 ・・ それは大航海時代で得た富の蓄積 ・・
そして、産業革命の成功 ・・
その中心であったロンドンにおいて、
それまでに培ってきたエネルギーが一挙に爆発した時代です。
そのもっとも象徴的な出来事が、
1851年にハイドパークで開催された世界初の国際博覧会です。
(3月4日のブログ参照 )
このロンドン万博は産業革命の集大成といえます。
たとえば、メイン会場となった 『クリスタル パレス 』 (イラスト) は
『プレハブ 』 といわれる工法 ・・
つまり、工場で大部分を前もってつくっておいて、
現地で組み立てるという当時の革新的な手法が用いられています。
フォートナム メイソンは、このプレハブ工法にヒントを得て、
『Ready-to-Eat 』 ・・
いまではごくあたりまえの 『調理済み食品 』 を思いつきました。
これによって、ライフスタイルは大きく変化しました。
パーティのかたちが変わり、
アウトドアで軽食をとる習慣も生まれました。
フォートナム アンド メイソンは、このロンドン万博で、
輸入ドライフルーツとデザートの部門で最優秀賞を獲得しました。
名実ともに 『世界のブランド 』 となったのです。
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