
モンマルトルの丘 から
コーランクール通り を下りてくると、

「Moulin-Rouge ムーランルージュ」
があります。

Moulin-Rouge = 赤い風車 ・・・

世界でいちばん有名なキャバレーです。

2001年に公開された映画では、
ステージの表と裏、そして愛の物語りが
艶やかに描かれていました。

ムーランルージュの開業は1889年、
エッフェル塔 の誕生と同じ年 ・・・

フランスが飛躍的に植民地を広げ、
工業を発展させた時代です。

さて、ムーランルージュを語る上で、
ひとりの人物に注目したいと思います。

Lautrec
ロートレック (1864年ー1901年)
ムーランルージュに入りびたり ・・・
飲んだくれの画家 ・・・

体に障がいがあったからでしょうか?
退廃的で奔放な生きざま ・・・
そして、36年という短い生涯。

そんな彼が1891年に描いた
ムーランルージュの広告用ポスター
"La Goulue ラ グリュ"
"ラ グリュ" は 『食いしん坊』 という意味。
中央で踊るダンサーのニックネームです。

こちらは同じ頃の作品
"Au Moulin Rouge"
『ムーランルージュにて』
とりとめのない独特の構図が
妙に印象に残ります。

(ムーランルージュで踊る二人の女性)
好奇な視線の先にあるものを
作品にしたロートレックの世界観は、

見る者の様々な想像を掻き立て、

(ムーランルージュに着いたラ グリュ)
ムーランルージュの成功に
大きく貢献したと思います。
JFK-World