JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

Surf Life Saving サーフ ライフ セービング

2012年12月30日 | オセアニア

19世紀末に 「ボンダイ ビーチ 」 が一般に開放されましたが、
(それまでは個人の所有地 )
それは海水浴のためではなく、
ビーチ ピクニックなどを楽しむためでした。
19世紀のオーストラリアでは、
人前での水着姿は不道徳であるとされ、
昼間の遊泳は法律で禁止されていました。
(12月29日のブログ参照 )



20世紀に入りようやく遊泳が認められるようになると、
海水浴はあっという間に人気のアクティビティになりました。
そこで問題となったのが水難事故です。



1907年10月18日、
ボンダイ ビーチで世界最初の人命救助隊が発足しました。



「Surf Life Saving サーフ ライフ セービング 」
(水際の人命救助隊 )

赤と黄色がシンボル カラーです。
ボランティアによる運営が特徴で、
職業として監視や人命救助を行う
『Life Guard ライフ ガード 』 とは一線を画しています。
(ライフ ガードのシンボル カラーはブルー )

注: オーストラリアのビーチではライフ ガードは毎日、
  週末はサーフ ライフ セービングが加わって
  パトロールというのが一般的



『Surf Carnival サーフ カーニバル 』 というイベントでは、
「サーフ ライフ セービング 」 の日ごろの修練が披露されます。



1938年2月6日 日曜日、ボンダイ ビーチで、
後に 『Black Sunday ブラック サンデー 』 と呼ばれる
悲劇が起きました。
この日、およそ35,000人が埋め尽くす砂浜を
突然不規則な大波が襲い、
300人近い人が波に飲み込まれました。



その時、週末のイベントで居合わせていた
「サーフ ライフ セービング 」 のメンバー (約 80人 ) が
救助に当たり、多くの命を救いました。
(犠牲者は 5人 )



世界初のボランティア救助隊が誕生したボンダイ ビーチ ・・
しかもイベント当日に起きたこの出来事は、
センセーショナルに世界中に伝わり、
「サーフ ライフ セービング 」 の名前を
広く知らしめることになりました。



現在、「サーフ ライフ セービング 」 は世界的な組織となり、
人命救助のための様々な技術を競い合う
世界大会も開かれています。





『サーフ ライフ セービング オーストラリア 』 の公式HPによると、
これまでに救った命は約 60万人におよぶそうです。

jfk-world

















































コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Bondi Beach ボンダイ ビーチ | トップ | シドニーの最後に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オセアニア」カテゴリの最新記事