
三菱重工 長崎造船所 香焼工場
長崎を訪れたのは、
新しいフェリーの進水式を撮影、取材するためです。

前日 1月 26日、 ドライ ドックの様子。

1月 27日、 進水式当日 早朝 ・・
ドックには海水が入れられ、進水式の準備が整っていました。

この日進水式を迎えるのは、
敦賀と苫小牧を結ぶ大型フェリーです。
二酸化炭素をおよそ25パーセント、
窒素酸化物をおよそ40パーセント削減した
環境にやさしい大型船です。

命名式 ・・

支鋼切断 (しこうせつだん ) ・・


除幕に続いてくす球が割れました。

この日は、2隻同時の進水式です。

1972年に操業を開始した三菱重工 長崎造船所 香焼工場の
長い歴史の中で、2隻同時の進水式は初めてのことだそうです。
それを可能にしたのは、この巨大な 100万トン ドックの存在です。


また、100万トンドックに架かる 1200トン クレーンは、
工期の大幅な短縮を実現させています。
船体のほとんどの部分は地上でブロック化され、
クレーンで吊り上げられドック内で組み立てられていくそうです。

進水式を終えた新日本海フェリーの 『すずらん 』 『すいせん 』 は、
この後艤装工程や種々のテスト期間を経て、
この夏営業航海が始まります。

くす球が割れた瞬間、
遠くで船に敬意を表す工員さんの姿がありました。
およそ 8ヶ月 (起工は昨年 6月 ) にわたり建造に携わってきた
人たちにとって、感無量の瞬間なのでしょう。
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