リアルト橋とアカデミア橋の間 ・・
(2月4日、5日のブログ参照 )
流れが大きく曲がるあたり ・・
大運河の中で、最も美しい場所かも知れません。
Palazzo Balbi バルビの館
優雅な水の流れを受け止めるように建つルネサンス様式の館 ・・
16世紀末にベネチアの貴族 バルビ家が建てた館は、
現在、ベネチアが属するイタリア ベネト州の
政府関係の建物として使われています。
ファサードには、
『Mascaron マスカロン 』 と呼ばれる人面のレリーフ ・・
これは、悪魔の進入を防ぐもの ・・ つまり、魔除けです。
そして、ルネサンス様式の特徴である
古代ギリシャ建築を復活させたドーリア式の柱 ・・
屋上には、古代エジプトの神殿に見られる
『Obelisk オベリスク 』 が 2本そびえています。
Ca' Foscari カ フォスカリ
『バルビの館 』 に続いて、
大運河の自然な流れに寄り添うように佇む館 ・・
Francesco Foscari
フランチェスコ・フォスカリ (1373年ー1457年 )
ベネチアの第65代 Doge ドージェ (最高執政官 )
(2月7日のブログ参照 )
15世紀の半ばにフォスカリが建てた館です。
ベネチアン ゴシック様式の傑作といわれる建物のひとつです。
しかし、残念ながら、
フォスカリ自身はこの館の完成後数日で死去してしまい、
ここに安住することはありませんでした。
(フォスカリの館から大運河を望む )
大運河の蛇行は、
『フォスカリの館 』 にすばらしい眺望をもたらしました。
そのためこの館は、主にヨーロッパからベネチアを訪れる
賓客をもてなす場所として使われました。
たとえば、
17世紀末に帝政ロシアの初代皇帝 ピョートル 1世が滞在した、
という記録が残っているそうです。
(2010年9月17日のブログ参照 )
現在は、イタリア国立 『ベネチア (カ フォスカリ ) 大学 』
の建物になっています。
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