JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

Greening Waipara グリーニング ワイパラ

2011年01月27日 | オセアニア

Greening Waipara
グリーニング ワイパラ



クライストチャーチの北に広がる
『Waipara Valley ワイパラ バレー』 ・・



氷河期がつくったなだらかな平野は、ワインのためのブドウや
カシス (英名 ブラックカラント) の栽培が盛んな地域です。

ここには、世界的に有名なワイナリーが数多く点在しています。



この地域で、2005年より 「グリーニング ワイパラ」 と呼ばれる、
ニュージーランド固有の生態系を復活させようという
『Biodiversity 生物多様性』 プロジェクトが進行しています。



クライストチャーチ郊外にあるリンカーン大学が中心となって、
ニュージーランド太古の生態系を研究、調査し、
『トレイル』 という形で、失われつつある本来の生態系を
よみがえらせることを目的としています。



「グリーニング ワイパラ」 は、
ニュージーランド政府が資金を援助する国家プロジェクトです。



現在、『ワイパラ バレー』 にある約 50のワイナリーが
このプロジェクトを支援し、4つのワイナリーが 『トレイル』 の
ための場所を提供しています。

写真は、
日本でも有名なワイナリー = Pegasus Bay ペガサス ベイ です。



ワイナリーを訪れる人々に、『トレイル』 を散策してもらい、
『生物多様性』 の意義を知ってもらうことが目的です。



このワイナリーでは、先住民マオリに敬意を表して、
マオリの人々の守り神が 『トレイル』 の入り口に置かれています。

『人』 もまた 「生物多様性」 の一部です。



『トレイル』 を進むと、
ニュージーランド固有の植物が何十種類と植えられ、
それぞれの植物と共存関係にある昆虫などが紹介されています。



このプロジェクトでは、太古の生態系が持つ共存関係などから、
たとえば無農薬栽培のヒントなど、これからの農業生産に貢献する
多くの研究成果をあげています。



そして、何よりも、多くの人々が 『生物多様性』 の意義を知る
機会が増えることが素晴らしいと思います。

jfk-world


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