もっともアジアに近いオーストラリアの街 ・・
ティモール海に面した 「Darwin ダーウィン 」 は、
『Northern Territory ノーザン テリトリー 』 の州都です。
『ノーザン テリトリー 』 は、オーストラリア連邦北部の準州 ・・
広大なこの地域のおよそ60パーセントの人口 (約13万人 ) が
「ダーウィン 」 に集中しています。
熱帯サバナ気候に属するダーウィンには、
強い陽ざしが降り注ぎます。
1年中最高気温は30度を超え、
もっとも暑い時期には40度近くになります。
『ノーザン テリトリー立法議会 』
公共の建物もどこかトロピカルな雰囲気です。
19世紀初頭、
先住民 アボリジニが住むこの地に入植を始めたのはイギリスです。
1839年、イギリス海軍の帆船 『ビーグル号 』 の船長は、
イギリスが生んだ偉大な自然科学者 チャールズ・ダーウィンに
因んで、停泊した入り江をポート ダーウィンと名づけました。
(C ・ダーウィンは1831年 ビーグル号で探検航海を行っている )
これが 『ダーウィン 』 の名前の由来です。
第2次世界大戦中の1942年、
日本軍の奇襲により多くの犠牲者が出ました。
そのためダーウィンでは、
いまも高齢者の間に少しだけ反日感情が残っています。
また、ダーウィンは何度も巨大サイクロンに襲われてきました。
1974年12月25日のサイクロン 『トレーシー 』 は、
街のおよそ70パーセントを破壊しました。
反面、豊かな自然に恵まれた場所でもあります。
ダーウィン近海のエビ漁は有名です。
撮影取材で訪れた12月は雨季です。
(乾季は5月から9月まで )
ひとしきりの雷とスコールの後、
少し空気が涼やかに感じられました。
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