ロワール川を見下ろす丘の上にそびえる
「Chateau d'Amboise アンボワーズ城 」 ・・・
16世紀、
政治の中心がロワール地方に置かれていた時代 ・・・
アンボワーズ城はその中心にありました。
水上交通の要衝であり、
戦略的に有利な場所にあるアンボワーズ城は、
長くその覇権が争われてきました。
(11世紀頃から城塞が建てられ増改築が繰り返されてきた )
1434年、アンボワーズ城は、
le Victorieux 勝利王 = シャルル7世の手中に落ちました。
(ジャンヌ・ダルクの出現により
イギリスとの百年戦争に勝利したことからこう呼ばれる。
2011年7月18日、2013年7月2日のブログ参照 )
Charles VIII de France
シャルル8世 (1470年ー1498年 )
シャルル7世の孫。
アンボワーズ城で生まれ育ったフランス王。
イタリア戦争を始めたことで知られています。
イタリアへの遠征は次王ルイ12世、
そして、フランソワ1世へと受け継がれていきます。
(7月11日のブログ参照 )
フランソワ1世は、それまでの建物に直交するかたちで、
新たに王の住居部分を増築しました。
向かって右側の建物が
フランソワ1世が行った増築部分ですが、
ここにイタリア文化の影響が見られます。
(フレンチ ルネサンスの傑作といわれる所以 )
(フランソワ1世以前の建物 対岸から撮った写真 )
旧来の 『フランボワイアン様式 』 に対して、
(2011年7月19日のブログ参照 )
『イタリアン ルネサンス様式 』 が用いられています。
フランソワ1世の時代に絶頂を迎えたアンボワーズ城 ・・・
全盛期には、いまの5倍の大きさがあったそうです。
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