Euston station
ユーストン駅
ロンドンから主にイギリス中西部、北西部、
およびスコットランドへ向かう列車の発着駅です。
Robert Stephenson
ロバート・スティーブンソン (1803年ー1859年)
蒸気機関車を実用化させたジョージ・スティーブンソンの息子です。
(3月24日のブログ参照 )
スティーブンソン父子は、
ロンドン~バーミンガム間の鉄道建設の中心となります。
ロバート・スティーブンソンは、
「ユーストン駅」 の建設責任者となり、
ヴィクトリア女王即位の年 = 1837年に、
ロンドンで最初の都市間鉄道の駅舎を完成させました。
完成当時は、
出発線と到着線のふたつのプラットホームだけでした。
当時人々の目を引いたのが、
駅へのゲートとして建てられた
ギリシャ風の 『Arch アーチ』 でした。
『アーチ』 は、高さおよそ20メートル ・・
その威風堂々とした姿は、瞬く間にロンドンの新名所となります。
グレート ホール ・・
高級レストラン ・・
そして、豪華ホテル ・・
ユーストン駅は、
ヴィクトリア朝を代表する複合施設となっていきます。
1960年、駅の拡張および再開発のため、
駅と周辺施設 (アーチも含めて) の取り壊し案が持ち上がります。
多くの市民が立ち上がり、反対の意を唱えます。
しかし、1962年 取り壊しは強行され、
合理性だけを求めた現在の駅舎が生まれました。
『第 2次世界大戦後最大の歴史的建造物への冒とく』 ・・
大衆が愚挙と判断したユーストン駅の取り壊しは、
次に予定されていた 「セントパンクラス駅」 を取り壊しから
守ることにつながりました。
(3月25日のブログ参照 )
現在、
ユーストン駅のシンボルであった 『アーチ』 を復元しようという
あるムーブメントが起きています。
その活動の中心には、様々な文化人が関わっています。
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